軽自動車の衝突安全基準は甘いってホントですかね
「軽自動車の衝突安全基準は本邦独自のもので、基準が甘く世界には通用しない」なんてこと言う方をよく見かけます。例えば、「側面衝突試験に使う台車の重量は1,300kgが世界の標準だが、軽自動車は950kgで試験をしていて、衝突の対象が軽自動車を想定している。甘い基準で試験をしている軽自動車は危険。」てな具合です。
この話、ホントですかね?
日本の保安基準において、衝突安全基準に関してはUN Regulation(国際規則)に準拠しています。保安基準の"側面衝突時の乗員保護に係る基準"はUN Regulation No,95(UN-R95)に該当します。このレギュレーションの適用範囲は下掲の画像の通りで、軽自動車と登録車を区別していません。軽自動車と登録車のどちらにも同じ規則が適用されます。
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UN-R95の2023年版によれば、台車(移動式変形バリヤ)の質量は950±20kg。試験速度は時速50±1kmとなっています。これがUN Regulation(国際規則)で定められた試験の条件です。保安基準はこれに準拠していますので、型式指定を取得するための認証審査は、この条件で試験をしないと不正とみなされてしまいます。1,300kgの台車を使った試験データでは、国交省に通用しないことは皆さんご存じの通り。
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さて、ここまでは保安基準の話なので、試験の対象となるのは基本的に発売前の試作車両ですが、衝突安全性能を確認するための試験というと、Euro NCAPやJNCAP、U.S.NCAPなどの"新車販売されている自動車を対象としたもの"の方がよく知られているでしょう。
では、本邦の自動車アセスメントであるJNCAPは側面衝突に関してどんな試験をしているでしょうか。


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