【情熱2000GT】トータス306のレース戦績と外観の変遷
・予備知識
「280A/I型(トヨタ2000GTの一次試作車)の第一号車」=「スピードトライアル車(速度記録車)」=「トータス306」
※全ての画像は、クリックすると別ウインドウで拡大表示されます※

-------------------<1970年>-----------------
〇撮影時期は不詳。背景の枯草や人物の服装などから1969年末~1970年初頭(1月から3月頃)と推定。
撮影場所などの詳細が分かる方がいらっしゃいましたら、是非ご教示頂きたく・・・。
この時点ではリアフェンダーのアーチ部分の形状がスピードトライアル車と同一で変更されていない。また、フロントフェンダーのアーチ部分の形状もスピードトライアル車と同一。
ラジエターグリルの開口形状もスピードトライアル車と一緒。
右のリアクウォーターウインドウにエアアウトレットが付いているのもスピードトライアル車と一緒。
つまり、外観はほぼスピードトライアル車のままで、カラーリングのみ変更されているように見える。おそらく、スピードトライアル終了後、車両は手を加えられることなく保管されていたのだろう。
〇競技名・レース名 全日本鈴鹿500Km自動車レース 500Km (R2)
格式 C:国内
開催日 1970年4月5日(日)
順位 ゼッケンNo. ドライバー 型式 車名 周回数 合計タイム
1 2 風戸 裕 910 ポルシェカレラ910 84 3:36:19.100
2 3 浅岡 重輝 R6 ベレットR6 84 3:38:59.200
3 5 津々見 友彦 R6 ベレットR6 79 3:37:31.300
4 6 西野 政治 - ビーグル7 56 -
- 8 岡本 光司 MF10 トータス306 0 -

・リアフェンダーのホイールアーチが加工されて張り出しの幅が大きくなり、裾の部分が無くなった。
〇競技名・レース名 全日本鈴鹿1000キロ自動車レース 1000Km (R2)
格式 C:国内
開催日 1970年5月23日(土)~ 5月24日(日)
順位 ゼッケンNo. ドライバー 型式 車名 周回数 合計タイム
1 9 沢村 勝芳/岡本 光司 MF10 トータス306 149 7:51:14.400
- 3 浅岡 重輝/津々見 友彦 R6 ベレットR6 87 -
- 2 大森 祥吾/米村 太刀夫 R6 ベレットR6 60 -
- 7 P.G.ベラミー/波嵯栄 菩武 906 ポルシェカレラ6 32 -
- 6 西野 政治/西野 和夫 - ビーグル7 12 -
DNS 8 峰 松夫/沢田 一郎 - RSMライザ 0 -
DNS 1 浅谷 孝夫/伊谷 謙治 - リバーサイド 0 - 

・このレースからなのか、ひとつ前の鈴鹿500Kmからかは不明だが、リアクウォーターウインドウのエアアウトレットが無くなった。
・右フロントフェンダーのアーチ部分にダメージを受けているので判りにくいが、アーチの縁の部分を起こしているように見えなくもない。
〇競技名・レース名 全日本富士1000kmレース 1000km (R2)
格式 C:国内
開催日 1970年7月25日(土)~ 7月26日(日)
順位 ゼッケンNo. ドライバー 型式 車名 周回数 合計タイム
1 10 柳田 春人/黒沢 俊武 SR311改 日立SR311 204 -
2 6 島田 久光/沢村 勝芳 MF10 トータス306 202 -
3 7 根本 実/橋本 公晴 SR311改 桜花23型 189 -
4 11 今井 一夫/鶴ヶ谷卓 SR311改 サンデー・スペシャルKI-IV 131 -
5 8 津々見 友彦/早崎 治 72C スズキ・バンキン72C 80 -
6 5 荒牧 政美/倉茂 信行 7 ロータス・セブン1500SPL 24 -
DNS 9 田中 輝世/中島 義之 PR20 いすゞPR20 0 -

・カラーリングがツインアローに変更された。
・ドライビングランプ部分が塞がれてラジエターグリルの開口部が拡大され、小型のターンシグナルランプが一対 取付けられた。
・開口部の周囲が白/赤の線で縁取りされた。
・車体の左側を写した画像を見ると、フロントフェンダーのアーチの縁が起こされて張り出した形状になっているのが分かる。
・フロントのタイヤサイズが変更されてホイールも変わった?(深リムになったような気がする)
〇競技名・レース名 全日本鈴鹿12時間自動車レース 12時間 (R2)
格式 C:国内
開催日 1970年8月22日(土)~ 8月23日(日)
順位 ゼッケンNo. ドライバー 型式 車名 周回数 合計タイム
- 5 沢村 勝芳/安井 正義 MF10 トータス306 114 -
- 1 黒沢 元治/長谷見 昌弘 KP510 ダットサン1600SSSR 20 -
・この画像では分かりにくいが、フロントフェンダー前部(ターンシグナルランプ上)にカナードが追加された。
-------------------<1971年>-----------------
〇競技名・レース名 全日本鈴鹿300キロレース大会 全日本II部門 (R)
格式 C:国内
開催日 1971年1月9日(土)~ 1月10日(日)
順位 ゼッケンNo. ドライバー 型式 車名 周回数 合計タイム
1 65 鮒子田 寛 47 ロータス47GT 47 2:07:07.200
2 62 沢村 勝芳 - シロキヤ6 45 2:09:09.900
3 64 古橋 守男 - 小山田SPL 39 2:07:21.900
- 63 清水 弘 72A スズキバンキン72A 18 -
※シロキヤ6 = トータス306
〇競技名・レース名 全日本鈴鹿500km自動車レース 500キロ (R2)
格式 C:国内
開催日 1971年4月3日(土)~ 4月4日(日)
順位 ゼッケンNo. ドライバー 型式 車名 周回数 合計タイム
1 6 高原 敬武 906 ポルシェ906 84 3:40:32.300
2 53 従野 孝司 M10A ロータリークーペ 82 3:40:15.600
3 11 沢村 勝芳 MF10 トータス306 72 3:40:47.500
- 3 浅岡 重輝 R6 ISUZU R6スパイダー 73 -
- 5 桑島 正美 - フェアレディZ 32 -
- 7 浅谷 孝夫 M10A ロータリークーペ 29 -
- 10 岡本 光司 MF10 トータス306 26 -
- 12 宮島 利美 SR311 コウモリSR311 3 -

・動画から切り出した画像ゆえ不鮮明でディテールはよく分からないが、リアフェンダーのホイールアーチに変化は見られないようだ。フロントは少しアーチ形状が変わっているかも?
・このレースには2台のトータス306(MF10)が出走した。
〇競技名・レース名 全日本鈴鹿1000Km自動車レース 1000Km (R2)
格式 C:国内
開催日 1971年5月15日(土)~ 5月16日(日)
順位 ゼッケンNo. ドライバー 型式 車名 周回数 合計タイム
1 12 川口 吉正/鮒子田 寛 910 ポルシェ910 167 7:03:44.800
2 1 片山 義美/武智 俊憲 M10A ロータリークーペ 164 7:05:50.900
3 5 高原 敬武/米山 二郎 906 ポルシェ906 163 7:05:45.600
4 11 沢村 勝芳/安井 正美 MF10 トータス306 130 7:04:21.800
- 8 宮島 利美/日比野 慎一 - ミズナミコウゲンSPL 105 -
- 6 菅原 義正/岡本 光司 47 トータス305 49 -
- 3 久木留 博之/蟹江 光正 - コロナマークII-XR 45 -
- 2 細谷 四方洋/見崎 清志 - コロナマークII-XR 29 -
・この写真の撮影場所は富士のような気がするけれども、ゼッケンが⑪なのでここに貼っておきます。
・前後のフェンダーにFRP製と思しきオーバーフェンダーが取付けられた。
・右フロントフェンダーの「TEAM TORTOISE」の表記がカタカナの「トータス」に変更された。
・リアフェンダーに「シロキヤ」の"キヤ"の文字が確認できる。
※この画像には、1974年の名古屋レーシングカーショーで撮影された旨のキャプションが付けられていたが、車両のディテールを見ると右フロントフェンダーの表記がTEAM TORTOISEのままで前後のフェンダーにFRP製と思われるオーバーフェンダーが取付けられているので、撮影時期は前戦の鈴鹿500km以降、この鈴鹿1000km以前ということになりそうだ。カナードは外したようで、取り付け用のボルト穴が見えている。後ろの白いMF10がもう1台のトータス306なのだろう。
〇競技名・レース名 全日本富士1000kmレース 1000km (R3)
格式 C:国内
開催日 1971年7月25日(日)
順位 ゼッケンNo. ドライバー 型式 車名 周回数 合計タイム
1 11 篠原 孝道/鯉沼 三郎 HS30 ダットサンスポーツ240Z 166 -
2 8 増田 万三/高橋 健二 HS30 ダットサンスポーツ240Z 165 -
3 16 沢村 勝芳/岡本 光司 MF10 トータス306箱型 149 -
4 9 沢田 稔/野田 正則 HS30 ダットサンスポーツ240Z 147 -
5 12 小川 茂/田島 重行 HS30 ダットサンスポーツ240Z 136 -
6 6 片山 義美/武智 俊憲 S122A カペラロータリー 132 -
7 5 高橋 国光/黒沢 元治 HS30 ダットサンスポーツ240ZHS30 129 -
8 2 蟹江 光正/見崎 清志 - コロナマークII-XR 125 -
9 17 古荘 隆一/松波 勝彦 - 船原ホテルSPL 125 -
10 3 久木留 博之/高橋 晴邦 - コロナマークII-XR 122 -
11 7 田村 三夫/大坪 善男 - フェアレディZ 78 -
12 1 細谷 四方洋/舘 信秀 - コロナマークII-XR 67 -
13 15 福島 国雄/福島 敏正 P510 ブルーバードR 49 -
14 10 柳田 春人/本橋 明泰 HS30 フェアレディZ240 12 -

・ラジエターグリル開口部の白/赤の縁取りがくなった。
・リアスポイラーが追加された。
・フロントフェンダーのカナードの取り付け位置と形状が変更された。
富士1000km以降のトータス306の消息は残念ながら不明。上記以外の情報は、私には見つけられなかった。
トータス306は1974年までは残っていたと思っていたが、それが誤りとなると、いつ頃まで残っていたのだろうか。今もどこかに身をひそめて生きながらえていることを切に願います。
<画像出典>
〇Facebookの「Historic Japanese Racing Carsさんの投稿」 の加藤 真さんの投稿コメント
〇1970 SUZUKA 12 HOURS RACE (YouTube)
〇71suzuka500km (YouTube)
〇オールドタイマー誌の付録カレンダー
〇XユーザーのA441くんさんの投稿
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