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2025年11月29日 (土)

【再掲】日産 A680X / Nissan A680X

2007年2月26日にアップした表題のエントリーが、検索してもGoogleに全くヒットしないので内容を加筆修正したうえで再掲します。

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 このクルマは日産が第3回日本グランプリ用の秘密兵器として開発したレーシングプロトタイプ。タイトルに「日産 A680X」と書いているが、これはこのクルマの正式な名称ではなくて某旧車専門誌が便宜上付けた"仮称"。
車体は、フェアレディとは若干構造の異なるラダーフレーム + 総FRP製のボディという構成で、セドリックに搭載されたL20型をDOHC化したエンジン(開発コード B680X :アルミ合金製ヘッド、燃焼室:半球形、バルブ配置:V型のクロスフロー、潤滑系:ドライサンプ、点火系:ツインスパーク(プラグ)、WEBERのサイドドラフトキャブ×3基)が搭載された。
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       A680X(仮称)のエンジンベイ

B680Xの設計は日産の戸田凱夫(よしお)氏が担当。L20型をDOHC化したのは難波靖治氏(後にNISMO初代社長に就任)から「高回転化には6気筒が最適」との進言があったからとのこと。B680Xをベンチで回したところギアトレーン部分が壊れてしまったため、カムシャフトはチェーン駆動に変更された由。クランクシャフトは鋳造や鍛造ではなく、ムク棒からの削り出しで製作。ドライサンプ化するたのスカベンジポンプが逆回転の設計になってしまったため、ギア駆動だったものをチェーン駆動に変更して対処した、というエピソードもあるとのこと。最高出力は190ps/7600rpm、最大トルクは19.5kg-m/6400rpm。B680Xは10数基作られている。4バルブでシングルプラグ仕様のエンジンはB681Xと呼ばれたそうだ。
  

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2025年11月19日 (水)

1967年開催の富士24時間耐久レースで優勝した自工ワークス トヨタ2000GTの行方

表題の件について、今年の5月14日と15日に当方のXに投稿しました。
興味のある方は当該ポストをご覧になってみて下さい。

5月14日のポスト
https://x.com/mizma_z/status/1922656979173978509
※「車体の一部だけが残っている車両(4号車)」というのは、甦れヨタハチ (トヨタスポーツ800)さんで紹介されている、映画「ヘアピン・サーカス」の劇中で使用されたトヨタ2000GT(MF10~10004号車)のことです。

5月15日のポスト
https://x.com/mizma_z/status/1922985141250437158

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2025年11月17日 (月)

軽自動車の衝突安全基準は甘いってホントですかね

「軽自動車の衝突安全基準は本邦独自のもので、基準が甘く世界には通用しない」なんてこと言う方をよく見かけます。例えば、「側面衝突試験に使う台車の重量は1,300kgが世界の標準だが、軽自動車は950kgで試験をしていて、衝突の対象が軽自動車を想定している。甘い基準で試験をしている軽自動車は危険。」てな具合です。
この話、ホントですかね?

日本の保安基準において、衝突安全基準に関してはUN Regulation(国際規則)に準拠しています。保安基準の"側面衝突時の乗員保護に係る基準"はUN Regulation No,95(UN-R95)に該当します。このレギュレーションの適用範囲は下掲の画像の通りで、軽自動車と登録車を区別していません。軽自動車と登録車のどちらにも同じ規則が適用されます。
Unr95_01 (クリックで拡大表示)

UN-R95の2023年版によれば、台車(移動式変形バリヤ)の質量は950±20kg。試験速度は時速50±1kmとなっています。これがUN Regulation(国際規則)で定められた試験の条件です。保安基準はこれに準拠していますので、型式指定を取得するための認証審査は、この条件で試験をしないと不正とみなされてしまいます。1,300kgの台車を使った試験データでは、国交省に通用しないことは皆さんご存じの通り。
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さて、ここまでは保安基準の話なので、試験の対象となるのは基本的に発売前の試作車両ですが、衝突安全性能を確認するための試験というと、Euro NCAPやJNCAP、U.S.NCAPなどの"新車販売されている自動車を対象としたもの"の方がよく知られているでしょう。
では、本邦の自動車アセスメントであるJNCAPは側面衝突に関してどんな試験をしているでしょうか。

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2025年11月15日 (土)

軽自動車と登録車の相違点について

軽自動車と登録車の違いというと排気量やボディサイズなどの車両規格ばかりが語られますが、両車の一番の違いは"所有権の公証"の有無だと個人的には思っています。
登録車は所有権公証が行われるため、"登録"によって所有者が公的に証明され個人の財産権が保護されます。一方、軽自動車は所有権公証が行われないので、所有者が公的に証明されず個人の財産権が保護されません。
斯様に軽自動車には所有権の証明(第三者対抗要件)がないため、"占有"の事実によって本来の所有者から第三者に所有権が移転してしまう恐れがあります。実際に、軽自動車検査協会には「無断で譲渡された」「無断で廃車されてしまった」という苦情が日々あるとのこと。
例えるなら、軽自動車は"登記できない土地"のようなもの、という訳です。
軽自動車と登録車の間にはこのような"大きな差"があることを考えると、今後 軽自動車の車両規格が変更されてより小型車に近いものになったとしても、優遇措置は残されるべきだと個人的には考えます。

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