Rubbish Magazine & Rubbish Article (追記あり)
まずはゴミ雑誌から。
速報!ホンダS660 CONCEPT (別冊モーターファン) ※Amazonへのリンクです。
このホンダS660コンセプトのムック本、中を見てビックリしました。
S660コンセプトに関する記事は、全100ページの内 最初の20ページ程。
あとはビート、カプチーノ、コペン、 AZ-1、スポーツ360、EV-STERなど他の車種の記事ばかり。
これをS660コンセプトの本として売るのは相当無理があると思います。
クルマの雑誌は、これまでに新しいものから古いものまで相当数買ってきましたが、これほど“騙された感”を感じたものは正直初めてです。
この本を買おうと思っている方がもしいらっしゃれば、必ず本屋さんに出向いて中身を確認してから買われることを、強く強く強くお勧めします。
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現物を購入している証拠画像を貼っておきます。
次はゴミ記事。
幻のホンダ スポーツ360、S660プロトと共演へ
これは、caeviewにアップされている記事で、執筆者は元エス乗りのY氏。
Y氏のホンダスポーツに関する知識は、どうやら20世紀(或いは昭和の時代)で止まっているようです。
T360のエンジンが“本来はS360用だった”???
そんな馬鹿な。。。
この都市伝説に関しては、ホンダの広報誌「PolePosition Vol,57」に掲載されている記事で、当時エンジン開発に関わった方の証言付きで“実情は異なる”と否定されています。
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PolePosition誌の記事で足りなければ、中村良夫さんが1962年に作成した「技研における4輪開発の経過」という社内資料が古いノスヒロ誌に掲載されていますから、それを読んでみるとよいでしょう。
(クリックで拡大表示)
この資料をきちんと精読すれば、『スポーツ360のエンジンがT360に流用された』などという事は絶対にあり得ないことが分ります。
真相はむしろ逆で、軽トラックの試作車用に開発した空冷直4ツインカムエンジンが、設計をしてみたものの重量・容積共に過大で試作エンジンが完成する前にボツになり、水冷化することになった時にちょうど軽スポーツの開発が指示されたので、軽トラックとスポーツカーの両方に使えるように設計されたのが、T360とスポーツ360の水冷直4ツインカムエンジンです。
仮に、スポーツカーの開発が指示されなかったとしても、T360には水冷直4多連キャブのツインカムエンジンが積まれましたから、系譜で言えばこれは軽トラックのエンジンでしょうね。
つまり、スポーツカーであるエスシリーズのエンジンは、軽トラックから派生したということです。
まあ、私のようなド素人が何をほざいても、プロのライターさんが書いた記事には太刀打ちできないんでしょうけれど。
それと、Y氏の記事は最初はスポーツ360と正確に車名を記述しているのに、2ページ目からは勝手に略してS360と記述しているのがなんだかなぁですね。
それじゃあY氏は、パブリカスポーツをパブリカSと表記するんですか? スカイラインスポーツはスカイラインS?
そんな略し方はしないですよね、常識的に。
でも、ホンダスポーツ360の場合には常識的な対応が出来なくてS360にしてしまう。
ホンダは今回、一貫してスポーツ360という名称を使用しています。
例えば、東京モーターショーの出展概要に関するニュースリリースでも、今回復刻製作した軽スポーツの名称を“スポーツ360”としています。
これはとても大事なことです。
半世紀前にスポーツ360を開発した方達が、この車名にどんな思いを込めたか…。
それを考えたら、勝手に車名を変えてしまうことなんて出来ないはずですよね。
でも現実は上記の通りで、事実を正確に伝えることが責務のはずのジャーナリストが、手前勝手な理屈で単なる俗称でしかないS360に車名を変えて記事を書いているのです。
これじゃあまた、S360なる俗称が広まってしまいますね。
今回のスポーツ360復刻プロジェクトは、おかしな名称を改められる千載一遇のチャンスだと個人的に凄く期待していたのですが、残念ながら事実を正確に伝えることが出来ないジャーナリストの所為で台無しです。
そういえば、ベストカーの表紙にもS360との記述がありますね。
(2013/10/28追記)
ベストカー誌を入手して、掲載されているスポーツ360に関する記事を確認してみました。
表紙を見た時に感じた嫌な予感は残念ながら的中していて、記事のタイトルから本文中に至るまで、車名はすべて“S360”で統一されていました。orz
何故車名を勝手に変えてしまうのでしょうね。こんな愚かなことをする人の気が知れないです。
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現物を購入している証拠画像を貼っておきます。
---------------------------------(追記ここまで)----------------------------------
あっ、もしかしたら「お前もこのブログのカテゴリー欄にS360という名称を使っているだろう」、という突っ込みが入るかもしれませんね。
このブログのカテゴリー欄にS360と記述しているのは、あくまでも検索用です。
ページの何処かにS360と記述しておかないと、検索でヒットしなくなるのでカテゴリー欄に入れています。
私はY氏やベストカー誌のように、本文中に連続してS360と記述することはないですし、S360なる名称が誤りであることは、2007年に書いた拙HPの記事できちんと指摘しています。
(2013/11/03追記)
カテゴリー欄に記したS360の前に"俗称"と追記して、S360が正式な名称ではないことが誰にでも分るようにしてみました。
実はここ数日、風邪をひいてずっと寝込んでいたのですが、上記の本と記事は流石に看過できなくて、起き出してこのエントリーを書いた次第です。
頭に血がのぼったらまた熱が出てきたみていで、悪寒が止まりません。
熱が下がるまで大人しく寝ておくことにします。。。
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コメント
名称の不正確さと言うのは私のような素人ならともかく、自動車の事を記事にするプロならば正確に記述して欲しいですよね。
私がよく気になっているのは、トヨタスポーツ800をタルガトップと書いてある事です。
ポルシェタルガの方が発売が遅いのでそう呼ぶ訳も無く、トヨタはデタッチャブルトップと表記しているにもかかわらず、たいていの本・雑誌はタルガトップと書いてあります。
急に寒くなりましたね。お風邪が早く良くなりますように。
投稿: スポーツ800 | 2013年10月28日 (月) 午後 01時22分
>スポーツ800さん
コメントありがとうございます。
まさに仰る通りで、何といってもその道のプロなんですから、せめて名称くらいは正確に記述して欲しいですよね。
もちろん、他の事実関係についても正確な記述を望みたいところですが、それは現実にはなかなか難しいみたいで…。
考えると悲しくなりますね。
トヨタスポーツ800の場合は、ルーフの呼称が気になりますか。
そういえば、タルガトップという記述をよく見るような気がします。
こういったことは、拘りのない人達にとってどうでもいいことなのでしょうけれど、マニア視点ではやはり気になりますよね。
それと、トヨタスポーツ800といえば、車名がトヨタS800と表記されていることがよくあって、S800といったらホンダだろう!と突っ込みを入れたくなります。(笑
あっ、お気遣い痛み入ります。
今回の風邪は、我が家の3歳児からもらってしまいました。
今日は熱も下がって体はだいぶ楽になりました。
スポーツ800さんも、時節柄どうかご自愛下さい。
投稿: mizma_g@管理人 | 2013年10月28日 (月) 午後 06時20分
こんばんわ
S360でなくスポーツ360と書くべしとのご意見。
誠にその通りですが、それでしたらY氏でなく吉田氏と書くべきでは?という気も致します。
投稿: けろよん | 2013年10月30日 (水) 午前 01時23分
>けろよんさん
コメントありがとうございます。
ご指摘の件ですが、記事執筆者の氏名をイニシャル表記にしたのは、このエントリーの内容が批判的なものであることと、当該記事を開けばすぐに執筆者が誰であるかがわかるようになっているので、ここで態々実名を晒すことはないだろうという私なりの配慮からです。
過去に実名で記して批判的なエントリーを書いた時に、配慮が足りないとお叱りを受けたことがありまして、それ以来、当ブログではエントリーの内容によって実名表記とイニシャル表記を使い分けるようにしています。
決して手抜きでイニシャル表記にした訳ではりませんので、どうかご理解の程よろしくお願い致します。
投稿: mizma_g@管理人 | 2013年10月30日 (水) 午前 09時15分
初めて書き込みます。
近頃の雑誌の誤字脱字具合をみたら
名称も意図的な改変なのか、凡ミスなのか分からないですけどね・・
そんな雑誌が軒並み1000円近くなんて
売れなくて休刊続出も仕方がない気がします。
投稿: いけぽん | 2013年10月30日 (水) 午後 03時14分
>いけぽんさん
はじめまして、コメントありがとうございます。
自動車ジャーナリストの肩書きを持つ人達が、何故わざわざ俗称でしかないS360なる名称に固執するのか私には理解できないのですが、S360という名称は長いことメディアの間で使われ続けてきたので、おそらく彼等の脳みその中にはそれが固定観念として染み付いてしまっているのだと思います。
だから、ホンダが公表したオフィシャルなテキストに「スポーツ360」と記載されていても、ついS360と書いてしまう。
たぶん、そんなところだと思います。
最近の雑誌は、そんなに誤字脱字が多いのですか。
私はよっぽど興味のあるものでないと書籍類は買わなくなってしまったので、最近の事情はよく分からないのですが、決して安くない本を買って中身が誤字脱字だらけだったら、また買おうとは誰も思わないですよね。
出版不況という言葉を聞くようになってずいぶん経ちますが、その原因はパソコンやスマホなどばかりではなくて、質の低下も大いに影響しているんじゃないかと思います。
投稿: mizma_g@管理人 | 2013年10月30日 (水) 午後 09時44分