フランスでテストされた2台のホンダL800の行方
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フランスホンダで'60年代に使用されたT360とT500のことを以前のエントリーでご紹介しましたが、今回は表題にある通り、フランスでテストに供されたホンダL800について書きます。
ことの起こりは、メル友のザナンさんから届いた1通の電子メールでした。
それは、ALの日本での売買価格を問い合わせるもので、私は「ALは現存数が少なくて滅多に売られることがないから、相場的なものはわからないね。因みに、今 売りに出されているL700が1台あるけど、価格は330万円だよ。」と返答しました。
するとザナンさんから「実は今、L800を買おうと思って交渉中なんだ。」との返事が…。
「え゛っ? フランスにL800があるの?」と訊ねると、「今はベルギーにあるけど、元々はフランスにあったクルマだよ」とのこと。
さらに詳しいことを訊ねると、ホンダはテスト用として2台のL800をフランスに送ったのだそうです。
ザナンさんが交渉中のL800は、そのうちの1台なのだとか。
その貴重な生き残りのL800の画像をザナンさんから送ってもらったのですが、元々は販売車輌の説明用に売主がザナンさんに送ったものなので、ここには掲載しません。
ただ、同一車輌の写真が、フランスのホンダ史研究家ベルナールさんの著書「ホンダパッション」に掲載されているので、それをここに引用します。
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この写真がいつ撮られたのかは分かりませんが、現在もこの写真と同じようなコンディションで保管されています。
写真には写っていませんが、右のテール部分に若干のダメージがあるようです。
それでこのL800ですが、結論から先に言うと、ザナンさんは購入を断念しました。
ザナンさんは現在、ワンダーシビックの競技用車輌を製作中で、そちらにお金が掛かるので、今回は購入を見送ることにしたそうです。
因みに、L800の販売価格は“交渉中に上がる可能性がある”という注釈付きで、5500ユーロ(本日のレートで59万円)でした。
この車輌が、どういった経緯を辿ってベルギーに行き着いたかは、残念ながら分かりません。
ただ、現在も遠いかの地に存在していることは間違いありません。
もう1台のL800ですが、残念ながらこちらは廃車になってしまったとの由。
ただ、フェンダーやドアパネル、エンジンフード、バンパーなどの外装部品や、灯火類、インパネやヒーターユニットなどの内装部品、ストラットサスのコイルスプリングやウェザーストリップゴムなど、少なくない部品が現存しているようです。(手元にこれら部品の画像があるのですが、撮影者の許可を得ていないので公開は見合わせます)
ドアパネルには、AKがそうであったようにウイングマークが描かれていて(ただし、L800にはAKのような日の丸を思わせる赤丸はなく、ウイングマークだけが白で描かれています)、社用車として使われたことが伺われます。
廃車になってしまったことは残念ですが、沢山の部品を残してもらえたことは感謝したいですね。
参考までに、こちらの車輌の塗色は「サックスブルーメタリック」だったようです。
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