エスごろっぴゃくに関する戯れ言
○ホンダS360やT360/S500の試作車について研究・考察している「三妻自工 Web site」はこちらです。
○Web site that researches and considers the concept model of HONDA S360 and T360/S500 is here.
ホンダS500の発売日が、通説となっている '63年10月ではなく '64年2月1日だったことは以前のエントリーに書きました。
ホンダの四輪参入時期が一般に言われている'63年ではなくて'64年だったことは、個人的には驚きの事実でした。
また、S500が '64年9月頃まで販売されていたことを示す資料( 「大阪府下新車登録台数」 )を、こちらのエントリーにアップしました。
残念ながら、現時点ではこの資料の信憑性を担保してくれる物証は見つかっていませんが、資料がモーターファン誌に掲載され広く公表されていたものであることを考えると、“それなりに信用できるのではないか”というのが個人的な見解です。
仮に資料の数字が事実であったとすると、S600が発売された'64年3月1日からおよそ半年間に亘ってS500とS600は併売されていたことになります。
そうなると疑問に思うのは、S500顔のS600、所謂 “エスごろっぴゃく”の存在。
これまでの通説は、「S500の販売は早々に打ち切られて、S500と入れ替わりにS600を発売。S500の在庫車の一部が600ccエンジンに換装されて販売された。」だと思います。
このS500に600ccのエンジンが搭載された車輌が“エスごろっぴゃく”。
しかしながら、S500とS600が併売されていたとなると、この通説は全く説得力がなくなりますね。
何せS500とS600は併売されていたのですから、S500からS600に切り替わる過渡期はそもそも存在せず、故に態々“エスごろっぴゃく”なる珍妙かつ中途半端なモデルを作る必要はなかったはずです。
併売されていたのですから、S500の在庫車を捌く時間は十分あったはずですしね。
またS600は、販売が開始される以前に行なわれた販売店向けの試乗会で公開されており、'64年2月15日に発行された社内広報誌「フライング 特集号」でもその姿がお披露目されていますから、S500の姿のままのS600を売ることなど、少なくとも販売店の関係者には考えもつかなかったでしょう。
とは言え、“エスごろっぴゃく”なるモデルが存在したことは、複数の方が証言されていますから、おそらく事実なのだと思います。
ただ、その“エスごろっぴゃく”がホンダから正規に販売された車輌であることを実証された方はいらっしゃらないですよね。(もしかしたら、私が知らないだけ?)
恥ずかしながら私はよく分からないのですが、“エスごろっぴゃく”は一般に言われているように本当に市販されたのでしょうか?
これは推測ですが、“エスごろっぴゃく”は何らかの理由で市場に流出した試作車だったのではないでしょうか。
似たような事例は、他にいくつかありますし…。
で、市場に流出したS500量産試作車の一部や“エスごろっぴゃく”は、元をただすと50数台も存在したS500の試乗車なのではないかと。
S500の試乗車は何せ数が数ですから、全てを廃却したとは考えにくいですし、とは言え試乗に供した使用済み車ですから新車としては売れない。
となれば、販売店や関係者に払い下げるかテストやレース用の車輌として使用するしかないですよね。
“エスごろっぴゃく”はそんな中の何台(何十台?)かで、何らかの理由で600ccエンジンに換装されていた。
うーん、何だか全然説得力の無い推測ですね。(汗
ところで“エスごろっぴゃく”は現存しているのでしょうか。
また、レースに使用された車輌以外で、その存在を証明できる何らかの資料は残っているのでしょうか。
考えてみたら“エスごろっぴゃく”という名前は聞いたことがあっても、実車なり写真なりを見たことはないのですよね。(これも私だけ?)
(この画像はBOND様に提供して頂きました)
| 固定リンク
「Honda Sports500/S500」カテゴリの記事
- ホンダがHマークのデザインを変更する件について(2026.01.14)
- 特定産業振興臨時措置法案(特振法)の功罪 プリンス スカイライン編(2025.12.28)
- ホンダエスのプラグカバーと部品供給に関する私の"ざれごと"あるいは"たわごと"(2025.08.28)
- 疑問(2025.03.28)
- 第二回日本GP優勝車(バックナム車)、ニュル500km優勝車(ハルム車)、'65年マラトン・デ・ラ・ルートクラス優勝車(古我車)に共通する特長 その2(2025.03.18)



コメント
モーターショーの写真にびっくり!
個人の方が撮られたのでしょうか?
他のアングルのものはあったら
公開お願いします!
さて、エスゴ顔の600に関しまして
15年以上前にGス○キの社長から
「うちのお客さんで岐阜のラーメン屋の
ご主人がもっておられますよ!」
「他にも1台売りました」と話していました。
でも、あの社長の話ですからどこまで信じていのやら、、、、。
社長は言葉巧みにエスを売るのとウソ800が得
意でしたからね!(笑)
でも個人的にはすごい人だったと思いますし、
貴重なパーツを分けていただいた恩が
ありますので感謝いたしております。
もっと長生きしていろんな話を聞きた
かったですね。
あと、オルトマンが所有していた
S600レーシングが来月、浜松に
きますから1台は現存してますね。
販売車両じゃないですけど、、、。
投稿: koito | 2008年7月11日 (金) 午後 10時14分
>koitoさん
コメントありがとうございます。
モーターショーの写真ですが、残念ながらこの1枚しかないんです。。。
それと、どなたが撮影したかも残念ながら…。orz
ただ、写真のネガは東京の某所にあるかもしれないとのことです。
エスごろっぴゃく、Gス○キさんで扱われたことがあるのですか。しかも2台も!
しかしながら、話の信憑性はいまひとつと…。^^;
現物が出てくれば話は早いのですが、このエスごろっぴゃくに関してはなかなか噂の域を出ないですね。
S600レーシングが浜松に里帰りすることは、ポンコツおじサムさんのブログで存じ上げていました。
生誕の地である浜松製作所を表敬訪問する企画があるみたいで、今から楽しみですね!
投稿: mizma_g@管理人 | 2008年7月12日 (土) 午前 06時38分