カテゴリー「Nissan 2000GT(A550X)の真実」の記事

2009年5月 7日 (木)

トヨタ2000GT/日産2000GTのヤマハ開発説などに関するいくつかの疑問

追記あり

相変わらず“A550X”や“日産2000GT”で検索して当ブログにお越しになる方が多いですね。
このエントリーを書いている時点で、左のサイドバーにある“検索フレーズランキング”の1位はA550X、日産2000GTは6位になっています。
4月25日のエントリーの最後に、“「トヨタ2000GTや初代フェアレディZのルーツは日産2000GT」なる説の妥当性について検証するエントリーを書く”と書きましたが、その前に、巷間で言われているトヨタ2000GT/日産2000GTのヤマハ開発説トヨタ2000GT=日産2000GT説について個人的に疑問に思ったことがいくつかあるので、それらを以下に列挙してみようと思います。

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2008年12月15日 (月)

トヨタ2000GTは日産2000GTの影響を受けていたのか

先日アップしたゲルツ氏のインタビューの中で、ちょっと気になった部分があったのでエントリーを書いてみます。

私が気になった部分ですが、それは「ヤマハがGTを作っていたよ。赤いGTでね。それがニッサン550Xだよ。ヤマハにとって、トヨタ2000GTを作るときに参考になったと思うよ。 」というところ。
果たしてゲルツ氏が言うように、本当に日産2000GT(A550X)はトヨタ2000GTを作る時に参考になったのでしょうか。

一般に広まっている俗説では、ヤマハが日産にスポーツカーの企画、或いは設計図を持ち込んで出来たのが日産2000GT(A550X)で、日産2000GTが完成したところで日産とヤマハの提携が解消され日産2000GTがお蔵入りになってしまったため、ヤマハは次にトヨタにスポツーカーの企画、或いは設計図を持ち込み、結果出来上がったのがトヨタ2000GTだと言われています。
企画、或いは設計図を持ち込んだのがヤマハだったため、両車の開発はヤマハが主導して行なったとも言われています。
これらの(誤った)事実関係から、日産2000GT(A550X)≒トヨタ2000GTではないかとか、ほぼ同じクルマとは言わないまでも、時系列を考えるとトヨタ2000GTは日産2000GTの影響を少なからず受けているのでは、と推測されることが多いようです。

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2008年12月12日 (金)

Goertz Interview 「アルブレヒト・ゲルツに聞く」

古いNostalgic Hero誌を読み返していたところ、アルブレヒト・ゲルツ氏のインタビュー記事を発見したので早速テキストを起こしてみました。
記事には、初代シルビアの“木村一男氏デザイン説”や、日産2000GT(A550X)・トヨタ2000GT・フェアレディZのデザインを手掛けたと言われていることに対しての氏の見解が記されています。
興味のある方は、ぜひご覧になってみて下さい。

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Q:失礼ですがあなたはゲルツさんですか?
A:いや、違うよ。あそこにいる女の子がそうじゃないか。

Q:私はBMW503、BMW507をデザインし、日産車のデザインにも協力したゲルツを探しているんです。
A:それは私だ。私がアルブレヒト・グラーフ・ゲルツだ。からかって悪かったよ。

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2008年4月22日 (火)

YAMAHA PROTOTYPES

○ホンダS360やT360/S500の試作車について研究・考察している「三妻自工 Web site」はこちらです。
○Web site that researches and considers the concept model of HONDA S360 and T360/S500 is
here.

当ブログには、「初代シルビア(CSP311)」「A550X(日産2000GT)」「トヨタ2000GT(280A)」に関するカテゴリがあります。(ご存じない方は左のサイドバーをご覧下さい)
この三車の共通点といえば、ヤマハ発動機(以下、ヤマハと表記)が開発に関わっていたことです。
国産旧車界のヒエラルキーに於いて間違いなく頂点に君臨する、その名を聞けば誰もが知っているトヨタ2000GTの開発にヤマハが一枚噛んでいたことは、ちょっと旧車を齧ったことがある方ならご存知ですよね。
また、トヨタ・日産といったメジャーな四輪車メーカーのヒストリーをご存知の方も多いと思います。
でも、これがヤマハの四輪に関するヒストリーとなると、詳しいことは殆ど分からないという方が大部分ではないでしょうか。

それが故か、Web上では「A550Xやトヨタ2000GTはヤマハが設計図(あるいは企画)を日産/トヨタに持ち込んで作ったクルマ」なる言説が広まっていて、現在では半ば定説化しています。

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2008年1月29日 (火)

名車を生む力

○ホンダS360やT360/S500の試作車について研究・考察している「三妻自工 Web site」はこちらです。
○Web site that researches and considers the concept model of HONDA S360 and T360/S500 is
here.

先日、某ネットオークションで↓こんな本を買いました。
080129__01  080129__02   

名車を生む力』 いのうえ・こーいち 著 二玄社

目次:
○野崎喩が描いた軌跡のグラントゥリズモ(知りたかったことは教えてもらえなかった/25年目の再会でふたたびトヨタ2000GTについて/1960年代はじめの自動車王国で見聞きしたもの ほか)
○木沢博司が考えた世界のベイシックカー(ホンダがホンダらしかったころホンダのイメージの原点/ホンダ1300という個性的なクルマその反動がシビックにつながった/乗り手にすり寄ってはくれない骨太の前衛的クーペ ほか)
○立花啓毅が欲した生のオープン・スポーツカー(いきなり登場した真打ち キイマンは無類のクルマ好き/消費の時間と蓄積の時間積み重なってこその「車道」/モノがひとを育てる「蓄積」の成果として備わる「器」 ほか)
 
『トヨタ2000GT、ホンダ・シビック、ユーノス・ロードスター――。たとえクルマ好きでなくとも、この三台の日本車の名前に聞き覚えのある人は多いだろう。いずれも日本の社会状況が大きく変容を遂げようとしていた時期に開発されたクルマであり、それぞれの時代を映す鏡とも言えるモデルである。

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2007年12月20日 (木)

日産2000GT(A550X)のカラー画像

ホンダS360やT360/S500の試作車について研究・考察している三妻自工 Web siteこちらです。

ここのところ、モノクロの画像をカラー化するのがマイブームでして、主にHonda Sports360の画像を熱心にカラー化しているのですが、ホンダS360ばかりでは飽きてしまうので、息抜きにNissan A550Xの画像をカラー化してみました。

日産2000GT(A550X)は3台製作されたのですが、そのうちの1台は真紅のボディだったことが判っています。
そこで、まずは真紅verを作成してみました。↓
071219_a550x_red_400badnm
どうでしょう? 真紅の感じがでているでしょうか?
ノーズに取り付けられた円形のエンブレムの配色は、初代Silvia(CSP311)のそれを参考にしました。
シートや内張りの色は判らないので適当です。(汗
モノクロの画像よりは、当時の姿に近いと思うのですが、この画像はあくまでも私の貧相な脳みその中のイメージを視覚化したものですから、これが実際のA550Xの姿とは思わないで下さいませ。

さて、次は私の好みで作成した画像です。

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2007年6月25日 (月)

トヨタ2000GTと日産2000GTに関する追記

ホンダS360やT360/S500の試作車について研究・考察している三妻自工 Web siteこちらです。

ココログにはデフォルトでアクセス解析が装備されているのですが、昨日そのアクセス解析をいじくっていたら、「okaz::だめにっき」さんが拙ブログを引用して下さっていることに気が付きました。
引用されているのは、トヨタ2000GT(280A)と日産2000GT(A550X)に関するエントリーです。
詳しくは「okaz::だめにっき」さんの当該エントリーを読んで頂くとして、「okaz::だめにっき」さんに以下の点を指摘されましたので、ちょこっとエントリーを書いてみます。

>しかし個人的に気になったのは「本当にトヨタ2000GTがA550Xと無関係か?」という話。
>「三妻自工 Blog」さんではトヨタ側の資料を元にして解説してるが、そもそもロータス・エランを
>お手本にしたと思われるバックボーンフレーム方式や、ホイールベース・トレッド数値とかが
>トヨタ2000GTとA550Xとで非常に似通ってる部分については全く言及されてないのが気になる。

まずはバックボーンフレームについて。
とあるサイトには、トヨタ2000GTも日産2000GTもバックボーンフレームであったかのように書かれていますが、これは間違いです。
日産2000GTの車体は、「ボディはモノコック構造で、これにサブフレームを追加しました。」(ヤマハ側のスタッフとして車体設計に関わった花川 均氏 談)とのことで、バックボーンフレームは使われていません。
件のサイトには、他にも間違いがあるので、ここで指摘しておきましょうかね。

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2007年4月 2日 (月)

日産2000GTの真実 その3

ずいぶん間が開いてしまいましたが、前回のエントリーの続きを書きます。
070402_a550x_01
●A550X(日産2000GT)はヤマハ主導の企画だった?
 
そもそも、2L級スポーツカーを企画したのは日産であったことは前回説明した通り。
では、開発を主導したのは日産とヤマハのどちらだろうか?
現時点で私が把握している事実関係を列挙すると…
 
・A550X(日産2000GT)は日産の企画だった。
・A**Xというのは、日産が試作車に用いた開発コード。
・エクステリアデザインを手掛けたのは、日産の社内デザイナー木村一男氏。
・インテリアのデザインを手掛けたのも日産のデザイナー。(誰がデザインしたかは不明)
・ヤマハ側のボディ設計のまとめ役だった花川 均氏が「日産から線図を受け取った」と証言しており、線図は日産で作成されたと考えられる。
・A550Xの開発に関わったヤマハの「開発部」のスタッフは、四輪車開発の実績が1車種しかない旧安川研究室のメンバー。
・ヤマハが全鋼板製モノコックボディのクルマの開発に関わるのはA550Xが初めて。(シルビアはラダーフレーム+鋼板ボディ)
・花川氏が「モノコック構造はセドリックを参考にして作った」と証言している。
 
 
ヤマハが初代シルビアの試作を担当した際、「日産からはシャシー関係のエンジニアが何度も(ヤマハに)足を運んできました。また、時々ボディ関係の方もみえていました。」(花川氏談)とのことなので、A550X開発時も日産のエンジニアがヤマハを訪れていたと考えるのが妥当でしょう。
なにせ、A550Xはヤマハにとって初の鋼板製モノコックボディ車でしたから。

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2007年3月15日 (木)

日産2000GTの真実 その2

Web上にあるA550X(日産2000GT)に関する記述を、以下に集めてみました。
_____________________________________
○A550XはZのようなモノコック構造ではなくフレーム構造で、ボディの載せ換えができますので、ボディの試作にはうってつけだったと思います。

サイドのラインや窓の配置などゲルツ氏がデザインしたシルビアに通ずるものを感じます。
トヨタ2000GTのデザインもこのマシンから影響を受けていると思います。

A550X直系であるトヨタ2000GTとは構造や仕様面での共通点が多く、この3つのクルマが親戚関係にあることは間違いなさそうです。
ttp://www.geocities.jp/norimono_zukan/z31-01.html

○日産2000GTはヤマハ製なのです。
ヤマハ主導の企画だったのではないか…

片山氏のこのコンセプトを聞いたとき、おそらく一人のスタッフの頭の中に、こんな思いがよぎったに違いありません。
 「クローズドハードトップの2シータ-高性能スポーツカー・・・そういやそんなの(もしくはその設計図)が倉庫にあったな・・・」
 日産は新しく開発するのもめんどくさいし、なにより開発費を削って値段を抑えるために、倉庫にあったアレを流用したのではないでしょうか?
 アレ・・・、そう、日産2000GTです。
 だって、くり返すけど、コンセプトとボディサイズが3車ともほぼ同じ。

 : 全長(mm) 全幅(mm) 車高(mm)
S30Z: 4,115 1,630 1,285
日産2000GT: 4,177 1,568 1,226
トヨタ2000GT: 4,175 1,600 1,170
ttp://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/7004/z31-02.html

○図面自体が、ゲルツ(有名なのはBMW507とか・・・調べると面白いです)の仕事だったようです。
その設計が気に入らんかったのか(生産上の問題か、コストの問題?)、日産は自社開発のフェアレディの1600を世に出す、と(でも、Zの時は再びゲルツが絡んでいるとかいう説があります)。で、ゲルツの設計と自社での試作車がヤマハに残る、と。
ttp://blog.livedoor.jp/xl1200/archives/50723821.html

○最初にヤマハが話しを持ち込んだのが日産だとされています。
日産では順調に開発が遂行されていたようです。
ところが、完成直前になって日産はこの企画を急遽白紙に戻すという判断を下します。
ttp://blogs.yahoo.co.jp/ilikescottbike/42134270.html

○ヤマハも『4輪メーカー』になりたいという『野望』を抱いておりましたので、エンジンの改良などでは『満足』出来ません!!
日産を口説き落として、『自社製』の『試作車』を作ることを日産に承諾させるのでした。
そして完成したのが、この白黒写真に写る流麗なクーペ『NISSAN2000GT』なのです。
3台の試作車が完成し、まず1台を日産に手渡したのですが・・・・・・
この車は大きな欠陥を持っていました。
『技術的』な欠陥じゃありません・・・・・『馬鹿みたいに高い』のですよ!!
シャーシはバックボーンフレームを使用、足回りは前後ともダブルウィッシュボーン!!
前後にディスクブレーキを使用し・・・後輪側はインボード式を採用・・・・・・
そして、日本初となったであろうリトラクタブルヘッドライトを採用!!
これにヤマハ製の2000CC直列4気筒のDOHCエンジン。YX80型を搭載・・・・・
ttp://blog.yahoo.co.jp/toshi88104/archive/2006/12/4
_____________________________________
と、色々と書かれていますが、この中から本日は「A550X(日産2000GT)はヤマハが持ち込んだ企画」と言う点について検証してみようと思います。

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2007年3月 9日 (金)

日産2000GTの真実 その1

070309_a550x_01
●日産2000GT(Nissan A550X)をデザインしたのは誰か?
 
日産とヤマハが共同開発した、本格的な2シータースポーツカー「開発コード:A550X(通称 日産2000GT)」に関しては、現在Web上で様々な風説が流されているようです。
例えば、「A550Xはヤマハ主導で開発された」とか、「A550XはS30のルーツである」とか、「トヨタ2000GTのルーツはA550Xである」や「A550Xをデザインしたのはゲルツ」等々。
一般に公開されることなく闇に葬り去られたクルマ故か、推測憶測が入り乱れ、それらがあたかも真実であるかのように言い広められて、現在では何が真実なのか、Webで入手できる情報では判らなくなっているのが現状のようです。
そこで僭越ながら、私が分かる範囲でですがA550Xに関する情報(ソースは主に当時開発に関わった方の証言)をここで開陳しようと思います。
当事者の証言と言えども、記憶違いなどがあるので必ずしも正しいとは言えませんが、単なる推測や憶測よりは真実に近いはずです。
是非、参考にして下さい。

では最初に、A550Xのスタイリングを手掛けたデザイナーについて。

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