カテゴリー「Honda Sports500/S500」の記事

2020年5月 2日 (土)

【driver@web】ホンダS600の実力を試す試乗会の舞台は、なんと荒川の河川敷だった!

1964年2月26日に荒川テストコースで行われた、ホンダS600のメディア向け試乗会を取材したドライバー誌の記事(1964年4月号に掲載)がdriver@webにアップされています。
表題の記事は最近執筆されたものですが、当時の記事そのものがPDFで公開されていますので、興味のある向きご覧になってみて下さい。
ゴールデンウィークをReading Weekとして過ごすのも一興かと思いますよ。

ホンダS600の実力を試す試乗会の舞台は、なんと荒川の河川敷だった!【東京オリンピック1964年特集Vol.5】
200502_driver196404 (クリックで拡大表示)
試乗会でお披露目されたこのS600は、S500の車体とエンジンを流用して研究所で仕立てられたものでした。
実は、S500の生産設備でS600を作る事は出来なかったんです。藤澤さんがS500の発売遅延の理由を説明した際に、「S600の登場を待って」と述べたのはこういった事情があったからでした。
もう少し分かりやすく言うと、S500とS600には決定的に違う部分があったためS600の量産開始が遅れ、それにつられるカタチでS500の発売も予定より遅くなってしまった、という訳です。
両車の決定的に違う部分については、もったいぶって申し訳ありませんがここではナイショにしておきますね。

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2020年4月20日 (月)

ホンダの塗色コードシステム

最近のことは分かりませんが、ホンダが四輪の生産を始めた頃の車体色のカラーコード(色記号)は、二輪の方式が引き継がれて「アルファベット - 数字  色名」という体裁でした。
200420_colorcode1 (クリックで拡大表示)
アルファベットの部分は何を意味しているかというと、マンセル色相環の色相記号で、数字は色開発の順番を表していました。
例えば「Y-3 クロームイエロー」ならば、Yellow色相に属する3番目に開発された色、ということになります。
200420_munsell-color-system (クリックで拡大表示)
ただ、マンセル色相環にはご覧のようにWhiteやBlack、その中間色のGrey、あるいはMetallicなどはないので、それらには"NH"という符丁が用いられました。
NHの意味は・・・分かりません。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、是非ともご教示下さい。
200420_colorcode2 (クリックで拡大表示)

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2020年4月17日 (金)

街角のクルマたちA to Z

三樹書房の公式ウェブサイトのコンテンツ「M-BASE」はチェックされているでしょうか?
M-BASEで公開されている浅井貞彦さんの連載記事、「街角のクルマたちA to Z」の最新回(2020年3月27日更新)ではホンダT/Sシリーズが取り上げられています。
まだご覧になっていない方はチェックしてみて下さい。
200417_imgatoz


相変わらず、国が一世帯あたり2枚配布する布マスクをアベノマスクと揶揄るする人が多いですね。
ツイッターでは#アベノマスクいらない、というタグが拡散されているとか。
こういった現状を、マスクを生産した方達は、果たしてどんな思いで眺めているのでしょうか。
彼らはきっと、国民の役に立てばと約1億枚のマスクを一生懸命作ってくれたはずです。
そんな思いのこもったマスクを、他者を貶めるダシに使うようなさもしい人間に、私はなりたくないですね。
マスクの配布を決めてくれた政府と、マスクを生産してくれた方達に感謝しつつ、私はありがたく使わせて頂くつもりです。


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2020年4月11日 (土)

【ホンダスポーツ】第9回全日本自動車ショーの映像【ショーデビュー】

ホンダスポーツ360とスポーツ500が初めて一般に公開された、第9回全日本自動車ショー(昭和37年10月25日〜11月7日(晴海))の映像を、いつものイギリスの動画サイトで見つけました。
相変わらず再生時間が短く音声もありませんが、映像はなかなか残っていないので貴重かと。
https://www.britishpathe.com/video/VLVA8Y4SH0LI27XO3CSC2QQKUL54C-JAPAN-TOKYO-1963-JAPANESE-MOTOR-SHOW-OPENS/query/

↓これはスポーツ500の方ですね。
200411_ojas1962_1 (クリックで拡大表示)
次のインテリアを映したカットはスポーツ360です。

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2020年3月10日 (火)

【希少】S500量産試作車の映像【レア】

海外の動画サイトでS500の量産試作車の映像をみつけました。↓
https://www.britishpathe.com/video/VLVA3Z1UEVTZZXZ1M7FBO8UNK5TJJ-JAPAN-HONDA-CAR-ROAD-TEST/query/honda
(ポインターを映像に重ねたときに右上の角に表示される三角マークをクリックすると全画面表示になります)

エンジンはもちろんオイルバスエアクリーナー付き。 
シリンダーヘッドカバーに付くブリーザーカバーがボルト2本留めのタイプは、AS・AKのオーソリティの方によれば、試作エンジンの中でも少量しか作られなかった極初期のものとのこと。
ただし、このタイプのエンジンは比較的露出が多く、当時の雑誌等をつぶさに観察するとそこかしこで見つけることができます。
例えば、S600顔のS600の試作1号車に搭載されたエンジンも、このブリーザーカバーがボルト2本留めのタイプだったりします。
つまり、S500の試作エンジンを流用した600ccエンジンだった訳ですね。(下掲の画像のように1号車は車体もS500のものが流用されていました)
200310_mm6405_1 200310_mm6405_3 

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2020年3月 7日 (土)

【Old-timer】公開校閲その6(最終回)【171号】

25頁上段左の写真キャプション中に「(S500は)月産1000台を目標に10月1日から市販に入った。」とあります。また31頁上から2段目左の写真キャプション中にも「S500('63年10月発売)をカバーする形で'64年1月から併売されたS600は'63年末には量産試作車が完成していた。」との記述がありますが、S500の発売は1964年2月1日S600の発売は同年3月1日、S600の量産試作が浜松製作所で始まったのは同年2月からなので、'63年末の時点で量産試作車が存在することはあり得ません。
今回のホンダ特集の記事中では、S500の発売時期をデビュー・発売・市販と表現を変えつつも一貫して'63年10月としていますが、OT誌は近年はずっと'64年2月発売としていたはずです。
どうして今号からこの点に関して宗旨替えしてしまったのか、その理由を部外者である当方が知る由もありませんが、個人的に非常に残念でなりません。
OT誌が宗旨替えした理由はともかく、誤った情報の垂れ流しを看過するわけにはいきませんので、以下に反証を示して誤った情報を正したいと思います。

ホンダは1963年7月19日にスポーツ500の販売価格と発売時期を、同年7月21日にT360とT500の販売価格と発売時期を発表しています。
このホンダの発表を受けて、雑誌メディアは誌面にこれらの情報を掲載しました。
左:自動車工学'63年9月号 (資料協力 ワンココさん) 右:モーターマガジン'63年9月号
200307_6309 200307_mm6309 (クリックで拡大表示)

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2020年3月 6日 (金)

【Old-timer】公開校閲その5【171号】

25頁上段の写真キャプション中に「S5発売以前は民間で赤の車体色が禁止されていた」とありますが、これもダウトです。

「道路運送車両の保安基準」では「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあつては朱色とし、その他の緊急自動車にあつては白色とする。但し、例外が沢山ありますよ。」と緊急自動車の車体色を指定しているだけで、「専ら乗用の用に供する自動車にあつては、車体の塗色に赤色を用いてはならない。」などという条文はどこにもありません。
200306_hoan (クリックで拡大表示)
それが証拠に、ホンダスポーツ登場以前に国内で製造・販売されたクルマのカタログや古い自動車雑誌を眺めれば、カラーバリエーションに赤のあるモデルを容易にたくさん見つけることができます。(↓)

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2020年2月26日 (水)

【Old-timer】公開校閲その1【171号】

本日発売のオールドタイマー誌171号は巻頭がホンダ特集ということで、早速購入して読みました。
内容について気づいた点が多々あったので、徒然なるままにブログという公の場で公開校閲をしたいと思います。
当方の校閲に誤りがあれば、遠慮なくコメント欄にて指摘をお願いします。

まずは25ページ左上の、本田社長の写真のキャプション中に「運輸省認定時は492ccであったが…」と、S500の認証取得時のエンジン排気量を492ccとしていますが、正確には531ccです。
492ccというのは、1962年開催の第9回全日本自動車ショーに出展された、ナローボディのスポーツ500に搭載されたエンジンの排気量です。
スポーツ500/S500のエンジンの仕様には、当方が知るかぎり大別して以下の4つがありました。

・ボア52mm×ストローク58mm 492cc 40HP/8,000rpm :1962年製造、技研製自動車ショー出展車(ナローボディ)
・ボア52mm×ストローク59mm 501cc 40PS/8,000rpm :1963年製造、技研製ワイドボディ車(アメリカテスト車や54号車など)
・ボア54mm×ストローク58mm 531cc 44PS/8,000rpm :1963年製造、浜松製量産試作車(型式認証取得車)
・ボア54mm×ストローク58mm 531cc 47PS/8,500rpm :1963年8月14日開催メディア向け試乗会の試乗車(カムプロフィールを変更した出力向上型)


続いて26ページ下段に木村昌夫氏の「エンジンブロックや部品表面を電気ペンで溶かし選手名を漢字で書き込んでいました。これは日常的に行われていたんです。」との証言があり、この前段には「島崎選手車両も一部変更後、ニュル予備車として欧州に送った記憶があります。」との証言もあります。

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2020年2月11日 (火)

【消防車の赤を】アメリカテスト車のモノクロ写真をカラー化してみました(2)【塗るなよ】

2200211_1963_honda-s500_test_usa_05 (クリックで拡大表示)
8時間内で25台の半量産体制となった狭山工場でも相変わらずこの赤色が生産の主力であった。この塗装作業での難点は塗料の下地の色を隠す能力である隠蔽力が低いのを如何にカバーするかであった。一方メーカーの日本ペイントもこれを改善し維持するために顔料配合に四苦八苦していた。ややもすると黄色味の色あしの入った赤色になり勝ちで、本田社長から「消防車の赤を塗るなよ」と再三注意をうけていたものだった。」(当時、塗装の生産技術を担当されていた方の著書より引用)

この記述から本田社長は"黄色味の色あしの入った赤"、換言するとオレンジ色っぽい赤を好んでいなかったことが伺えるので、アメリカテスト車のモノクロ写真をカラー化するにあたっては、ボディの赤色を真紅っぽくしてみました。
余談ですが、Googleで"真紅"を検索すると、ページの右側にスカーレットの色見本と説明書きが表示されます。

取付けられているライセンスプレートには「CALIFORNIA JPA 328」と表記されているので、撮影地はカリフォルニアの太平洋を望む丘陵地帯と推測しまして、それっぽい雰囲気に着色してみました。但し、このライセンスプレートは撮影用の小道具で、本物ではなかったようです。
オフホワイトの幌カバーやタン(色)のシート表皮なども拘って着色しているのですが、あまりよく見えませんね。

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2020年2月 6日 (木)

【Honda】アメリカテスト車のモノクロ写真をカラー化してみました【Sports500】

↓このモノクロ写真が・・・
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↓こうなりました。
200206_1963_s500_testusa_color1024 (クリックで拡大表示)
この写真、めちゃくちゃ格好良くないですか? 日本で見るエスとはちょっと雰囲気が違いますよね。

さて、せっかく手間ひま掛けてカラー化しましたが、残念なことにアメリカテスト車のパーキングライトレンズは透明なのでした。
私はアンバーに色付けしてしまったのでこの写真はボツです・・・。
ボディカラーも、アメリカテスト車はこういうオレンジ色っぽい赤ではなくて、茜色のような赤ーい赤が正解のようなので、この点も気をつけつつ、またカラー化に挑戦してみようと思います。

(追記)
"アメリカテスト車はこういうオレンジ色っぽい赤ではなくて" なんて書きましたが、所詮は出版物に掲載された"印刷された写真"しか見たことがない身ですから、アメリカテスト車の赤が本当はどんな色だったかなど分かるはずがありません。
なので、上の当該部分は取り消します。
↓こんな赤でも"らしく"見えますから、結局はカラー化の作業をする人間の主観的なイメージで色を決めるしかないのでしょうね。
200206_1963_s500_testusa_color_t2 (クリックで拡大表示)

 

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