カテゴリー「トヨタ7」の記事

2022年3月10日 (木)

【発掘】恋人の福澤幸雄さんが事故死したあと、歌番組で涙の歌唱をする小川知子さんの映像

レーシングドライバーの福澤幸雄さんがヤマハの袋井テストコースで非業の死をとげたあと、当時 福澤さんの恋人だった小川知子さんが生放送の歌番組「夜のヒットスタジオ」に出演し「初恋のひと」を唄いながら涙した、というエピソードはマニアの間ではよく知られていると思いますが、その時の映像をYouTubeで偶然見つけました。
何となくイメージとして、「夜のヒットスタジオ」への出演は事故の当日と思っていましたが、実際には事故から12日後の1969年(昭和44年)2月24日だったようです。
映像を観れば分かるように、小川知子さんは歌う直前に、司会の前田武彦さんから福澤さんの生前のテープを受け取っており、そのテープを手に持って歌い始め、1コーラス目は無事に歌い終えましたが、2コーラス目が始まると泣きだして歌えなくなってしまいました。
1番の最後の歌詞が「何故だか逢えなくなって、恋しい人なの」ですからね。
きっと、亡くした恋人を思い出してグッとくるものがあったのでしょう。
福澤さんのテープを胸に当てて、一生懸命「初恋のひと」を歌いきる小川さんの姿が涙を誘います。

※この動画はウェブサイトやアプリでの表示が動画投稿者によってブロックされているので、下記リンクをクリックしてYouTubeでご視聴下さい。
https://youtu.be/Ulh_kzrKAKs?t=2001

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2020年1月17日 (金)

ヤマハのフォードGT (#1077)

映画「フォードvsフェラーリ」が何かと話題になっていますね。

フォードGT、格好いいです。一説には、ランボルギーニ・ミウラのスタイリングはフォードGTの影響を受けているとかなんとか。
まあ、私には良く分からない世界の話なので、これ以上は触れません(触れられません)が…。

フォードGTといえば、1968年にヤマ発がシャシーナンバー1077を入手しています。もちろん、ル・マン参戦を目標にプロジェクトが立ち上げられた"トヨタ7"を開発するにあたって参考にするためです。
サンプルカーをフォードGTにすることはトヨタとヤマ発が協議して決めましたが、単身渡英してスラウを訪れフォードGTを買い付けてきたのはヤマ発の田中俊二氏(当時研究課長)でした。渡英したのはおそらく1967年だと思います。
参考車として購入したものの、日本にフォードGTが届いた頃にはトヨタ7の設計はだいぶ進んでいたそうです。
フォードGTを受領したヤマ発は、早速これを谷田部に持ち込んでテストしています。この時テストドライバーを務めたのは松島弘規氏。
松島氏がドライブするフォードGTには、ヤマ発の安川力氏(当時研究部長)と長谷川武彦氏(当時自動車部部長)が交互に同乗したそうで、両名とも異次元の横Gと加速力に仰天したとの由。
それと、トヨタの河野二郎氏(当時第7技術部部長)とヤマ発の安川氏、同じくヤマ発の花川均氏(当時車体設計担当)の三名は、1968年のル・マン24時間を視察してフォードGTの優勝を目の当たりにしています。
半世紀前、トヨタは本気でル・マン参戦を目論んでいましたが、それが叶わなかったことは残念でなりません。
ところで、フォードGTの購入代金はヤマ発が出したんでしょうか? もしトヨタが出していたら"トヨタのフォードGT"ですよね。

トヨタ7開発の参考用に購入したフォードGTの写真は、モータープレスさんで閲覧できます。
興味のある向きは今すぐリンクをクリック!!
http://motorpress.jugem.jp/?eid=392
http://motorpress.jugem.jp/?eid=420


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2014年12月31日 (水)

『歴史の証人 細谷 四方洋』@ベストカー

今年も残すところあと9時間ほどとなりました。
今年は殆どブログを更新できず、反省することしきりの年の瀬でございます。。。
 
ところで、今年2014年は、トヨタ2000GTの開発が始まってちょうど50年目の記念すべき年だったのですが、皆さんお気づきだったでしょうか。
50年前の今頃は、トヨタ社内での初期設計作業が終了して、3日前の12月28日にはトヨタの開発メンバーだった河野さん、野崎さん、細谷さん、高木さん、山崎さんがヤマハを訪問して、ヤマハとの技術提携の契約を結びました。
この時、開発メンバーの皆さんが日産の幻のプロトタイプ A550X(通称 日産2000GT)を実見したことは、有名な話ですよね。
トヨタ社内でトヨタ2000GTの開発プロジェクトが始まった時の詳細については、すでにこのブログに書いていますし、開発メンバーの一人だった細谷 四方洋さんが当時のことを回想した記事を寄稿して下さっていますので、敢えてここで触れる必要もないと思いますが、なんと!記念すべき50周年の年に、細谷さんの証言がベストカー誌に四回に渡って連載され、活字となって記録されたのです。
細谷さんご自身が記した回想文はこのブログで読むことが出来ますが、ブログは所詮“消え物”であって恒久的に保存されるものではありません。
ですから、自動車に関する書籍では発行部数日本一を誇るベストカー誌に細谷さんの証言が記録された意義は大きいと思います。
さて、その細谷さんの証言が掲載されたベストカー誌ですが、既にバックナンバーになってしまっています。(ご紹介するのが遅くなってしまって申し訳ありません…)
ただ、一部の号はAmazonで新本を購入することが可能です。
興味のある向きは、お早めにお買い求め頂ければと思います。
ベストカー 2014年 11/26号  在庫切れ
 
ベストカー 2014年 12/10号 在庫あり

141231_01 (クリックで拡大表示)

記事の内容ですが、トヨタ2000GTの開発史の他に、第一回日本GPやスピードトライアル、チームトヨタのレース活動やメンバーについて、トヨタ7のことなど盛りだくさんです。
ネタバレになりますが、ひつとだけ紹介させて頂くと、チームトヨタのメンバーだった福澤幸雄さんが事故で亡くなった時、細谷さんは直ぐに事故現場に駆けつけて、福澤さんの救助にあたられたそうです。
細谷さんは福澤さんをコクピットから助け出そうとしましたが、シートベルトが外れず助け出せなかったのだとか…。
この時、細谷さんは腕に火傷を負い、その火傷の痕は今も細谷さんの腕に残っているそうです。
どこぞのデマブログが、トヨタは消火活動をしないで福澤さんを見殺しにしたかのように吹聴していますが、それがまったくの出鱈目であることは、細谷さんの体に残った火傷の痕が証明してくれています。
因みに、記事のタイトルは「クルマ界 歴史の証人」でして、細谷さんはまさに歴史の生き証人な訳です。
141231_02 (クリックで拡大表示)
そんな貴重な細谷さんの証言が、活字として記録されたことは本当に喜ばしいですね。
既に在庫切れになっている号も中古本が手に入りますし、新本が補充される可能性もあると思いますので、まめにAmazonをチェックしてみて下さい。
そうそう、細谷さんのご配慮で、記事の最終回には当ブログのことも取り上げて頂きました。
141231_03 (クリックで拡大表示)
場末の泡沫ブログが、メジャー誌に名前を載せてもらえるなんて、こんな光栄なことはありまん。
殆ど活動しなかった当ブログの、今年最大のトピックとなりました。
細谷さん、ありがとうございました。
 
親の介護で忙しくて、来年もあまりブログの更新は出来ないかもしれませんが、ネタはありますので暇をみて投下致します。
来年もご愛顧のほど、よろしくお願いします。
それでは皆さん、よいお年をお迎え下さい。




    

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2013年7月22日 (月)

『殺人マシン・トヨタ7 福澤幸雄に何が起きたのか?:反米嫌日戦線「狼」』の嘘を暴く

先日、「トヨタ7」というキーワードでググッたんです。
検索した結果は以下の通りでした。
20130722_7search (クリックで拡大表示)
ご覧のように、検索1位がWikipedia、2位が画像検索結果、そして3位は「殺人マシン・トヨタ7 福澤幸雄に何が起きたのか?」というタイトルのブログエントリーでした。
4位の「殺人マシン・トヨタ7 - フィアット500大作戦!!」は、3位のブログと同一の人物が運営しているブログで、書かれている内容は3位のエントリーとほぼ一緒です。

で、この「殺人マシン・トヨタ7 福澤幸雄に何が起きたのか?」というタイトルのエントリーの中身ですが、簡単に言えば福澤幸雄さんの事故の件をダシにしたトヨタ批判です。
態々アクセスして読むほどの内容ではありません。(したがって、当該エントリーへのリンクは省略します)
でも、こうして検索の上位にきているということはアクセスが多いということですから、こんなくだらないエントリーを読んでいる人が沢山いるのでしょうね。orz
となれば、このエントリーの中でどうしても捨て置けない記述があるので、ここで指摘しておこうと思います。

私が捨て置けないと思った記述は、↓こちらの中で朱書き及び太字で強調されている部分です。
20130722_bsyblog (クリックで拡大表示)

このように強調していることから、ブログ主がこの部分を読者にアピールする意図があることは明らかですね。
そこで私も、この部分に的を絞って反証してみたいと思います。

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