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2020年4月20日 (月)

ホンダの塗色コードシステム

最近のことは分かりませんが、ホンダが四輪の生産を始めた頃の車体色のカラーコード(色記号)は、二輪の方式が引き継がれて「アルファベット - 数字  色名」という体裁でした。
200420_colorcode1 (クリックで拡大表示)
アルファベットの部分は何を意味しているかというと、マンセル色相環の色相記号で、数字は色開発の順番を表していました。
例えば「Y-3 クロームイエロー」ならば、Yellow色相に属する3番目に開発された色、ということになります。
200420_munsell-color-system (クリックで拡大表示)
ただ、マンセル色相環にはご覧のようにWhiteやBlack、その中間色のGrey、あるいはMetallicなどはないので、それらには"NH"という符丁が用いられました。
NHの意味は・・・分かりません。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、是非ともご教示下さい。
200420_colorcode2 (クリックで拡大表示)

ここからは余談ですが、例に挙げた「Y-3 クロームイエロー」はハワイに輸出されたN600(資料にはN500と書かれていますが600ですよね?)に使われました。
Y-3の使用は、現地からのリクエストで決まったようです。因みに、Y-3は日本ペイントが製造を担当しました。
ハワイ向けに生産された約500台のN600は、憧れのハワイ航路を旅し無事ハワイにたどり着きましたが、仕様上の不備や部品の品質面の問題から直ぐには販売されず、数ヶ月間保税地区で露天保管されるこことなってしまいました。
この間にボディに塗られた保護ワックスが部分的に落ちてしまい、塗装面が露出した部分が変色する事態となってしまいます。
何とも悲しいことです。常夏のハワイの強い日差しが、容赦なくNの塗装を痛めつけたのでしょう。
そこで対策として、日本ペイントがより耐候性を高めた塗料を急遽開発し、これを上塗りすることとしました。
補修用の塗料は無事に完成し、塗装実験と訓練も完了しました。
が! 会社の上層部はここで非情な決断を下します。なんと、在庫車を全て廃却することにしたのです。
哀れ、はるばるハワイまで運ばれた大量のN600は、常夏の島を疾駆することなくスクラップヤードの露と消えたのです。
N600残酷物語はこの一件だけでは終わらず、再びイギリスでも繰り返されるのですが、Nは私の守備範囲外なのでこれにてお仕舞いにしておきますね。

↓こちらは参考映像。アメリカ本国で大量に廃却処分されるN(動画の説明では新車となっていますがどうなんでしょうね?)の姿を映したものです。
Nマニアさんにとっては正視に耐えない衝撃映像だと思いますので、一応【閲覧注意】としておきます。
https://www.britishpathe.com/video/VLVAGE8ND5EUZA26LQ3Y1HYS8MPM-USA-NEW-CARS-DESTROYED-BECAUSE-OF-DEFECTIVE-HEATERS/query/honda







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コメント

昔習った事を思い出すとNは明度、Hは色相だったと思いましたが、もうあやふやです。
N600塗装がダメになっただけで全部廃棄しちゃんですね。もったいない。

投稿: スポーツ800 | 2020年4月21日 (火) 午前 09時21分

一覧表の初めの方は2輪でおなじみの塗色ですね。
NH-0がWhiteとなっていますが、ドリームCA/CB77あたりの白でしょうか。
TYPE-RのチャンピオンシップホワイトもNH-0だったはずですが?
 N600の動画は子供の頃に見た記憶があります。1台丸ごとシュレッダーなんて。。。

投稿: 純自家用 | 2020年4月21日 (火) 午後 10時52分

>スポーツ800さん
コメントありがとうございます。
NHは何かの頭文字だと思うのですが・・・。調べてみると色相は英語で"Hue"で、スポーツ800さんのご記憶の通りのようです。
でも、明度の方は"Brightness/Lightness/Value/Luminosity"などの単語しか見つかりませんでした。
彩度も"chroma/saturation"でNが付きません。Nは何なのか。。。謎です。
ハワイに輸出されたN600は、仕様上の不備や部品の品質面の問題で販売できずにいたところに、塗装までダメになってしまったので、補修するとコスト的にペイできなくなると判断されて廃却処分になったのだと思います。
新車を廃棄してしまうのですから、本当にもったいないですね。

投稿: mizma_g@管理人 | 2020年4月22日 (水) 午前 06時07分

>純自家用さん
コメントありがとうございます。
二輪のことはよく分からないのですが、手元の資料ではブラック、スカーレット、エレファントグレー、ダークグレーなんかが二輪に使われていたことが確認できますね。
ドリームCA/CB77のこともよく分かりませんが、色名がホワイトであればNH-0が使われていた可能性が高そうです。
チャンピオンシップホワイトは、確か第一期F1の車両に使われたホワイトを再現していたはずですので、カラーコードがNH-0であれば、当時のホワイトをそのまま使ったということになりそうですね。
タイヤも外さず丸ごとシュレッダーに掛けてしまうのは、リサイクルが常識になっている現代では考えられないことです。

投稿: mizma_g@管理人 | 2020年4月22日 (水) 午前 07時08分

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