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2020年3月28日 (土)

【最新版】初代フェアレディZ デザイン開発スタッフ一覧

初代フェアレディZ(以下S30Zと表記)のエクステリア・ファイナルデザイナーだった田村久米雄さんが当方に送って下さったテキスト資料から、S30Zのデザイン開発に関与したスタッフに関する情報を抜き出し、一覧としてまとめました。
残念ながらお名前が分からない方もいますが、これは田村さんが約3年の年月を掛けて収集した貴重な情報です。
S30Zの開発史の一断片として、ここに記録しておこうと思います。
200328_s30design_staff_20200328212601 (クリックで拡大表示)

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2020年3月22日 (日)

510ブルーバードと初代フェアレディZのデザイン開発スタッフ一覧

(2020/03/28)初代フェアレディZの一覧を差し替えました

↓これは、510ブルーバードのデザイン開発に関わった方を、当時造形課の課長だった四本和巳さんが一覧としてまとめたものです。
200322_510design_staff (クリックで拡大表示)
四本さんが書かれているように、本来こういった情報は一般には公表しないものですが、デザイン系の専門誌に掲載される寄稿文だったため特別に公表したようです。
エクステリアのチーフを務めた飯塚英博さんは、フェアレディ1500(SP310)のスタイリングを手掛けた方ですね。
飯塚さんの下で510のエクステリアデザインの実務を担当されたのは、渋谷さん、清水さん、内野さん、増山さんの四名。
最終的に内野案が採用されたことは皆さんご存知の通り。
200322_510design (クリックで拡大表示)
そういえば清水さんの回想記が某旧車誌で連載されていますね。

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2020年3月15日 (日)

埼玉製作所でのT360の塗装工程

埼玉製作所大和工場では、以下のような工程でT360の塗装を行っていました。
T360の塗装作業を行ったのは、二輪車塗装ラインの方達だったそうです。
塗装ラインのチーフは梅沢正一氏、生産技術を担当したのは瓦田陽一氏でした。


・前処理の詳細は不明  (浜松で生産されたASの前処理は日本ペイントのAPCプロセス)
     ↓
・下塗りプライマーを手吹きでスプレー塗装後焼付け
     ↓
・空研ぎとシーリング作業
     ↓
・アルキドメラミン樹脂系上塗り塗料をスプレー塗装
     ↓
・床下とフェンダー内側にアンダーコートを塗布後常温乾燥
     ↓
・ボンネットHマークをマスキング後、白ラッカー塗料で塗装 ※1964年12月10日生産分から
     ↓
・塗装外観検査
     ↓
・車組ラインへ払い出し

T360のキャビンは内製でしたが、セットバック(荷箱)は八千代工業新座工場で、ボンネットは鈴鹿製作所で製造されました。
200316_cabin 200316_setback (クリックで拡大表示)
画像出典:フライング特集号(資料協力 BOND様)  ※画像は何れも埼玉製作所で撮影されたものです

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2020年3月14日 (土)

T360に実装されたCVB27型キャブレター

(2020/03/14) 画像を追加しました

T360に使用されたキャブレターには、京浜、三国という製造メーカーの違いの他に、仕様(セッティング等)の違いで様々なものがあったようですが、ホンダが運輸省に型式認証の申請をした際のキャブレターは以下の二種類でした。
200314_feature_specifications_02 (クリックで拡大表示)

京浜のCVB27型キャブレターは、小南さんが某旧車誌で公表した資料には掲載されていませんが、以前私が所有していたエンジンに実装されていましたので、T360に使用されていたことは間違いありません。
200314_22e_carburetor (クリックで拡大表示)
因みに↑このCVB27型のセッティングナンバーは22Eでした。
(2020/04/17追記)
22Eの他に22Fもあったとコメント欄でご教示頂きましたので追記しておきます。

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2020年3月10日 (火)

【希少】S500量産試作車の映像【レア】

海外の動画サイトでS500の量産試作車の映像をみつけました。↓
https://www.britishpathe.com/video/VLVA3Z1UEVTZZXZ1M7FBO8UNK5TJJ-JAPAN-HONDA-CAR-ROAD-TEST/query/honda
(ポインターを映像に重ねたときに右上の角に表示される三角マークをクリックすると全画面表示になります)

エンジンはもちろんオイルバスエアクリーナー付き。 
シリンダーヘッドカバーに付くブリーザーカバーがボルト2本留めのタイプは、AS・AKのオーソリティの方によれば、試作エンジンの中でも少量しか作られなかった極初期のものとのこと。
ただし、このタイプのエンジンは比較的露出が多く、当時の雑誌等をつぶさに観察するとそこかしこで見つけることができます。
例えば、S600顔のS600の試作1号車に搭載されたエンジンも、このブリーザーカバーがボルト2本留めのタイプだったりします。
つまり、S500の試作エンジンを流用した600ccエンジンだった訳ですね。(下掲の画像のように1号車は車体もS500のものが流用されていました)
200310_mm6405_1 200310_mm6405_3 

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【ホンダT360】設計変更の理由の一例【AK250】

T360に設計変更が多かった理由は、凝ったメカニズムを採用したが故に不具合が多発したため、と思われがちですが、実際にはそれだけではなかったんですよ、という一例。
200310_giken47_1 (クリックで拡大表示)

ある時期のAKに関する改善提案は360件。
200310_giken47_2 (クリックで拡大表示)


・1台の不良車も出さず
・販売の時期を失せず
四輪のコストを徹底的に追求する

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2020年3月 7日 (土)

【Old-timer】公開校閲その6(最終回)【171号】

25頁上段左の写真キャプション中に「(S500は)月産1000台を目標に10月1日から市販に入った。」とあります。また31頁上から2段目左の写真キャプション中にも「S500('63年10月発売)をカバーする形で'64年1月から併売されたS600は'63年末には量産試作車が完成していた。」との記述がありますが、S500の発売は1964年2月1日S600の発売は同年3月1日、S600の量産試作が浜松製作所で始まったのは同年2月からなので、'63年末の時点で量産試作車が存在することはあり得ません。
今回のホンダ特集の記事中では、S500の発売時期をデビュー・発売・市販と表現を変えつつも一貫して'63年10月としていますが、OT誌は近年はずっと'64年2月発売としていたはずです。
どうして今号からこの点に関して宗旨替えしてしまったのか、その理由を部外者である当方が知る由もありませんが、個人的に非常に残念でなりません。
OT誌が宗旨替えした理由はともかく、誤った情報の垂れ流しを看過するわけにはいきませんので、以下に反証を示して誤った情報を正したいと思います。

ホンダは1963年7月19日にスポーツ500の販売価格と発売時期を、同年7月21日にT360とT500の販売価格と発売時期を発表しています。
このホンダの発表を受けて、雑誌メディアは誌面にこれらの情報を掲載しました。
左:自動車工学'63年9月号 (資料協力 ワンココさん) 右:モーターマガジン'63年9月号
200307_6309 200307_mm6309 (クリックで拡大表示)

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2020年3月 6日 (金)

【Old-timer】公開校閲その5【171号】

25頁上段の写真キャプション中に「S5発売以前は民間で赤の車体色が禁止されていた」とありますが、これもダウトです。

「道路運送車両の保安基準」では「緊急自動車の車体の塗色は、消防自動車にあつては朱色とし、その他の緊急自動車にあつては白色とする。但し、例外が沢山ありますよ。」と緊急自動車の車体色を指定しているだけで、「専ら乗用の用に供する自動車にあつては、車体の塗色に赤色を用いてはならない。」などという条文はどこにもありません。
200306_hoan (クリックで拡大表示)
それが証拠に、ホンダスポーツ登場以前に国内で製造・販売されたクルマのカタログや古い自動車雑誌を眺めれば、カラーバリエーションに赤のあるモデルを容易にたくさん見つけることができます。(↓)

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2020年3月 5日 (木)

子猫は元気に育ってます

去年の11月に、用水路に落ちて瀕死の状態だったところを私が助けた子猫ちゃんは、毎日よく食べよく遊び、とても元気に育っています。
200305_chocorln (クリックで拡大表示)
兄弟なのか姉妹なのかまだ分からない、もう一匹のキジトラちゃんもすいぶん大きくなりました。
200305_chocotan (クリックで拡大表示)
2匹とも警戒心が強く、もう3ヶ月以上も面倒をみているのに私が触ろうとすると逃げてしまいます。
悲しいです。。。
グレーの子は確実にメスなので、もう少し大きくなったら避妊手術をしないといけないのですが・・・。
今のままだと捕まえられないので困りましたね。どうすればこの2匹ともっと仲良しになれるでしょうか。
ちゅーるをもらえる時だけは、私の足元にきてスリスリしてくれるのですけどね。

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2020年3月 3日 (火)

【Old-timer】公開校閲その4【171号】

33頁上段左端に市販された'63年超初期モデルとして、フロントグリルが分割タイプのT360が挙げられていますが、31頁上段中央の写真を見ればわかるように、'63年3月の時点で既に分割メッキグリル(1Xおよび2XAKに採用)は廃され、ワンピース塗装仕上げのグリルに設計変更されていました。
したがって、'63年6月以降、埼玉製作所で生産された量産試作車や量産車に分割グリルが採用されたとは考えにくく、当該記述は誤りである可能性が高いです。

参考までに、'62年製と'63年製のT360の画像を古い順に以下に貼っていきますので、ディテールの変化をご確認下さい。

'62年型 2X-AK250 (第9回全日本自動車ショー出展車)
200303_2xak (クリックで拡大表示)
試作型(試作用の金型)で製作されたルーフは、プレスラインが5本である点に注目して下さい。また、フロントフェンダー上部に水平のプレスラインがありません。
ボンネットは樹脂製で、ヘッドライトのメッキリムが付いていません。また、フェンダーミラーは運転席側のみです。
グリルは分割タイプ。2Xにはツインラジエター、ツインファンという凝った冷却系が採用されていたので、グリルを分割にしたのはそれと何か関係があるのかもしれません。
ただ、エンジンをミッドシップマウントしているT360のラジエターは、グリルからだいぶ離れた位置に取付けられていましたけどね。

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2020年3月 1日 (日)

【Old-timer】公開校閲その3【171号】

40頁上段の写真キャプションに「1965年9月に大和工場で初めてラインオフしたL700は、翌'66年1月にP700('65年10月生産開始)と同じ狭山工場に移管。そう、当初 LとPは別工場で生産されていたのだ!」とありますが、正しくはL700の狭山への移管が決まったのが'66年1月で、L700の埼玉製作所大和工場での生産は、その後 3月まで続きました。狭山への移管は大和工場での生産が終了した後です。
200301_l700_03 (クリックで拡大表示)
出典:PolePosition誌 スペシャル号

 P700に関する資料は残念ながら手元にないのですが、以下の事実からP700の量産立ち上げは埼玉製作所大和工場だったと当方は推測しています。
この件に関して、情報や資料をお持ちの方がいらっしゃいましたら、是非ご教示頂きたくお願い申し上げます。

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