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2020年2月 9日 (日)

【トヨタ2000GT】撮影車と予備車の特殊装備の相違点【ボンドカー】

前回のエントリーのコメント欄で、2000GTボンドカーに搭載された特殊装備が撮影車と予備車で違っていることをご教示頂いたので、両車の特殊装備の違いが一目で分かるように画像を並べてみようと思います。

まずは、グローブボックスの特殊装備から。
200209_bond_equipment01 (クリックで拡大表示)
これは撮影車を写したものです。
この機材は、"特選外車情報エフロード 2008年9月号"に掲載されている福野礼一郎氏の記事によれば、ソニーが1966年に発表した電池式携帯型VTRの試作機を使って、特別に仕立てられたものとの由。

予備車にも全く同じものが搭載されていましたが…。
200209_bond_equipment04 (クリックで拡大表示)

ジュネーブショーの映像では、機材の右上にあるセレクターが細長い棒状ではなく、円形のものに変更されています。
どうしてこのようになったかは、残念ながら定かではありません。
200209_1967jeneve-show_01 (クリックで拡大表示)

次は座席後部に搭載された特殊装備。
200209_bond_equipment02 (クリックで拡大表示)
200209_bond_equipment03 (クリックで拡大表示)
これは撮影車のものです。
使われている機材は、右側上部に2つ並んでいるのがソニーのCRT-20ワイヤレスマイク、その下が同じくソニーの7F-73マルチバンドレシーバー(ラジオ)、中央上のモニターはソニーの4-203 4型TV、モニターの両脇にはカメラのレンズが差し込まれていました。(カラー写真参照)
上段左端の機材は、ソニー2FA-24W FMラジオ、その下はソニーTC-905 テープレコーダー。
機材に関する情報の出典は先述の福野礼一郎氏の記事です。機材の詳細をお知りになりたい方は、福野氏の記事を参照下さい。

さて、問題の予備車はどうなっているかというと。
200209_1967jeneve-show_02 (クリックで拡大表示)
こんな按配です。
上段右側はソニーの4-203 4型TV、その下はソニーの7F-73マルチバンドレシーバー、左上はソニーTC-905 テープレコーダー、その下にある白い箱?にはSONYのロゴが確認できますが、撮影車には見当たらない機材です。
テレビは小細工せず製品をそのまま使用。また予備車にはカメラのレンズやワイヤレスマイク、FMラジオはなく、配置も撮影車とは異なります。撮影車には特殊装備を隠す?蓋が付いていますが、予備車にはそれもありません。(これはグローブボックスも同様)
撮影用の予備車なら、こういった小物も同じように仕立てるべきと思いますが、外国の映画会社は細かいことには拘らないんでしょうかね。(追記:撮影時、特殊装備が取付けられたのは撮影車のみだったようです。予備車に特殊装備が取付けられたのは、撮影終了後 映画のプロモーションに使用された時だったので、撮影車と瓜二つにする必要はなく上掲の画像のような状態に仕上げられたと考えられます)
モノの本によると、この特殊装備の取付けは車両をイギリスに空輸してあちらで行ったそうですが、2週間でボンドカーを製作させるほどスケジュールが逼迫していたことや、使われている機材が全て日本製で、カメラのレンズなんかは取付用の穴に突っ込んであるだけと、やっつけ仕事だったことが明白である点などを勘案すると、映画会社のスタッフが日本で取り付けを行ったと考える方が自然ではないでしょうかね。


因みに、取り外されたカメラのレンズ(一応 特殊装備)はグリルに突っ込まれてました。(ヲイ
200209_bond_equipment05

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TOYOTA 2000GTの真実」カテゴリの記事

コメント

今ちょっと資料を探したのですが出て来なかったのでうる覚えですが、友人がイギリスの映画車博物館へ行ってオープンに改造された2000GTを見てきました。館内は撮影禁止でしたのでパンフレットを頂きました。写真では装備品は確認出来ませんでしたが、この2000GTに撮影された装備品そのものが付いているはずです。
"特選外車情報エフロード 2008年9月号"に書いて有る様に1966年に装備品は撮影隊がイギリスに持ち帰ったとすれば、1967年の予備車に有った物はイギリスの撮影部が加工する前の姿と見る事も出来そうですがどうなんでしょう。

投稿: スポーツ800 | 2020年2月 9日 (日) 午後 09時04分

>スポーツ800さん
コメントありがとうございます。
現存している特殊装備は、以前何処かのサイトで見た記憶があるのですが、2000GT関連のブックマークを片っ端からクリックしても探し当たりませんでした。
どなたか、この件に関して情報をお持ちでしたら、ご教示頂けるとありがたいです。
エフロード誌の記事をあらためて読み直してみたら、特殊装備が取付けられたのは1台だけだったのですね。すっかり忘却の彼方でした。。。
撮影車のテレビですが、モニター(ブラウン管)の部分のみが使われているので、この加工されてしまったテレビが1966年の撮影終了後イギリスに持ち帰られて、プロモーションのために1967年に欧州に送られた予備車に取付けられた可能性は低いように思います。
福野氏も、小型テレビとカメラのレンズ1本、グローブボックスの装備が残っている状態の撮影車を1968年にトヨタ自販のショールームで見たと書いていますから、やはりテレビは持ち帰られなかったのでしょう。
グローブボックスの装備はよく分かりませんが、他の機材は撮影車に使われたものが、その後予備車に取付けられたと考えて間違いなさそうですね。
テレビは未加工の同品を取付けたと考えられるので、仰るように映像に写っているのは加工前の姿でしょうね。

投稿: mizma_g@管理人 | 2020年2月10日 (月) 午前 06時50分

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