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2020年1月17日 (金)

ヤマハのフォードGT (#1077)

映画「フォードvsフェラーリ」が何かと話題になっていますね。

フォードGT、格好いいです。一説には、ランボルギーニ・ミウラのスタイリングはフォードGTの影響を受けているとかなんとか。
まあ、私には良く分からない世界の話なので、これ以上は触れません(触れられません)が…。

フォードGTといえば、1968年にヤマ発がシャシーナンバー1077を入手しています。もちろん、ル・マン参戦を目標にプロジェクトが立ち上げられた"トヨタ7"を開発するにあたって参考にするためです。
サンプルカーをフォードGTにすることはトヨタとヤマ発が協議して決めましたが、単身渡英してスラウを訪れフォードGTを買い付けてきたのはヤマ発の田中俊二氏(当時研究課長)でした。渡英したのはおそらく1967年だと思います。
参考車として購入したものの、日本にフォードGTが届いた頃にはトヨタ7の設計はだいぶ進んでいたそうです。
フォードGTを受領したヤマ発は、早速これを谷田部に持ち込んでテストしています。この時テストドライバーを務めたのは松島氏。
松島氏がドライブするフォードGTには、ヤマ発の安川力氏(当時研究部長)と長谷川武彦氏(当時自動車部部長)が交互に同乗したそうで、両名とも異次元の横Gと加速力に仰天したとの由。
それと、トヨタの河野二郎氏(当時第7技術部部長)とヤマ発の安川氏、同じくヤマ発の花川均氏(当時車体設計担当)の三名は、1968年のル・マン24時間を視察してフォードGTの優勝を目の当たりにしています。
半世紀前、トヨタは本気でル・マン参戦を目論んでいましたが、それが叶わなかったことは残念でなりません。
ところで、フォードGTの購入代金はヤマ発が出したんでしょうか? もしトヨタが出していたら"トヨタのフォードGT"ですよね。

トヨタ7開発の参考用に購入したフォードGTの写真は、モータープレスさんで閲覧できます。
興味のある向きは今すぐリンクをクリック!!
http://motorpress.jugem.jp/?eid=392
http://motorpress.jugem.jp/?eid=420


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トヨタ7」カテゴリの記事

コメント

ヤマハ発動機とトヨタで参考車を輸入していたんですね。ロードバージョンしか売ってもらえなかったのでしょうか。
津々見友彦さんはガッカリしたと書いてありますが、ヤマハとトヨタがどんな結論を出してどうトヨタ7に活かすことが出来たのか気になる所です。
フォードGT40はフェラーリに比べると大雑把でパワーで攻める車と言うイメージが有りますが、私のアメ車への偏見でしょうね。
「フォードVSフェラーリ」は100億円かけた映画だそうで、私が購入しているアメリカンシネマトグラファー誌に撮影状況が載って居ますが、様々な方向に分解されたGT40が撮影されています。ぜひ見に行きたい映画です。

投稿: スポーツ800 | 2020年1月18日 (土) 午前 08時59分

>スポーツ800さん
コメントありがとうございます。
津々見さんはロードバージョンだったと証言されていますが、海外のサイトでは1077を「ル・マン仕様でGulfチームのスペアカーとして製造された」と解説しています。
外観の特長からもロードバージョンではないと思うのですが…。

https://www.classicdriver.com/en/article/ford-gt40-47-litre
"Chassis 1077 was built as a spare car for the Gulf team in 1968, so it shares the same Le Mans specifications as its sister cars. Lighter bodywork, Le Mans-spec brakes and a slightly different gearbox. As it ended up being sold to Yamaha in Japan after is was completed in March 1968, 1077 never had the opportunity of running at Le Mans."

GT40のトヨタ7への影響がどの程度のものだったかは、手元に資料がないので良く分かりませんが、トヨタ7(415S)のシャシーは"ツインチューブ式のアルミニウム製モノコック"、エンジンは"2,987cc 90度V型8気筒 DOHC2バルブ"、GT40はマークⅠだと
"スチール製モノコックシャシー"、"4.7L V8 OHV"と殆ど共通性がありません。
474Sだとシャシーは"鋼管スペースフレーム"、エンジンは"4,986cc 90度V型8気筒DOHC4バルブ"となりますが、共通性は見出せないですね。
そんな感じなので、トヨタ/ヤマハが入手したGT40は、トヨタ7を開発するためにお手本にしたというよりは、ル・マンで勝つために必要なスペックとはどの程度のものなのを知るための"データ収集車"として使われたんじゃないでしょうか。
「フォードVSフェラーリ」はCGを使わず実車で、というのが売りなんでしたっけ?
YouTubeでメイキング映像を見ましたが、確かにあれだけ実車に拘って撮影したら多額の制作費が掛かるでしょうね。

投稿: mizma_g@管理人 | 2020年1月18日 (土) 午後 12時18分

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