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2014年2月11日 (火)

ヤナセ・スポーツ・クーペ

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Ysc2(クリックで拡大表示)
Ysc3 Ysc4 (クリックで拡大表示)

このクルマは、当時バスボディを製造していたヤナセ(ヤナセ東京?)がVW1200のシャシーにオリジナルのスチールボディを架装して製作したカスタムカーで、名前は「ヤナセ・スポーツ・クーペ」です。
「ヤナセ・スポーツ・クーペ」のボディサイズは、全長と全幅がVW1200よりも若干大きく、全高はVW1200よりも低かったそうです。
車重はカルマン・ギアより40kg重いと発表されました。
最高速度は120km/h。 ボディの架装費は98万円だった由。
このクルマの最大の特徴であるクリアトップ(ルーフ)には、特殊なプラスチック(アクリル樹脂?)が使われていたそうです。
このクルマに関する情報がネット上に見当たらなかったので、簡単にではありますが紹介してみました。


現存車が公表されて注目されているようなので、画像を何枚か追加しておきます。
画像の出典はモーターファン1964年3月号。
このクルマのスタイリングを手掛けたのは鷲見謙次氏です。
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(画像をクリックすると拡大表示します)


当時公開された車輌と現存車にはいくつかの相違点がありますね。
(画像をクリックすると拡大表示します)
Yx1200_a_191022
ヘッドライトベゼルの形状が明らかに違います。

Yx1200_b_191022
ドア内張りとシートは、当時の車輌はツートンカラー、現存車は単色です。

Yx1200_c_191022  
ラジオとタコメーターも、デザインの違うものが取り付けられているようです。

これらの相違点だけで決めつけることは出来ませんが、2台はそれぞれ別の個体である可能性があるのではないでしょうか。





 

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旧車」カテゴリの記事

コメント

このようなカスタムカーが有ったとは初めて知りました。
しかし、最高速度120kmでは当時出来たばかりの名神高速でもちょっとつらかったでしょうね。
透明のルーフも夏はとてつもなく暑かった事でしょう。
なかなか興味深い車ですが、どのくらい売れて現在でも残っている個体が有るのでしょうか?

投稿: スポーツ800 | 2014年2月13日 (木) 午前 10時22分

 このようなクルマがあったとは知りませんでした。
買った人がいるのかな?
YX360を試作してみたりいろいろやっていたんですね。
新たにくろがね4起が見つかったみたいですがいろいろと
期待してしまいます。

投稿: hideboy | 2014年2月13日 (木) 午後 09時09分

>スポーツ800さん
コメントありがとうございます。
前回頂いたコメントへのレスが遅れてしまって、本当に申し訳ありませんでした。
ヤナセがこんなクルマを作っていたことは、月刊自動車誌の記事を見るまで私も全く知りませんでした。
このクルマは、歴史に埋もれた珍車といえるでしょうね。
仰るように、最高速度が120km/hでは高速道路ではちょっときつかったと思いますが、恐らく動力性能はベースになったビートルとそれ程かわらなかったと思うので、実用上は問題なかったのではないかと思います。
透明ルーフの弱点である“暑さ”はヤナセも考えていたようで、上の写真で女性がルーフの上で持ち上げている物は“日除け”だそうです。
スポーツクーペに関する情報は、私も月刊自動車誌に書かれている以上のことは、残念ながら分かりません。
この手のカスタムカーは、それ程数は造らないでしょうから、現存は難しいかもしれませんね。。。


>hideboyさん
コメントありがとうございます。
YX360は、某旧車専門誌で取り上げられたことがあるので知っている方も多いと思いますが、このスポーツクーペはこれまでにそういった機会がなかったので、完全に歴史に埋もれてしまったようです。
このクルマ、売れたのでしょうかね?
ボディの架装費が98万円で、恐らく別途ビートルのベアシャシー代が掛かったと思うので、当時としては相当な高額車だったでしょうから、もし売れたとしても台数は極僅かだったでしょうね。
なんとなんと、くろがね四起が見つかったのですか!これは、ビッグニュース且つビックリニュースですね。
珍しいクルマが、あるところにはあるんだなぁ。。。
私はこのところ、具合の悪い親の世話に時間を取られてしまって、旧車趣味のほうはさっぱりです。
なので、残念ながらhideboyさんのご期待には添えそうにありません。。。orz
最新の情報に疎くなっているので、何かあったら教えて頂けると大変ありがたいです。

投稿: mizma_g@管理人 | 2014年2月14日 (金) 午前 12時25分

 なぜか2ちゃんねるにスレッドが立っていて
画像も見れるので是非!
http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1392250339/
程度が良さそうでビックリです。

投稿: hideboy | 2014年2月14日 (金) 午後 08時23分

ヤナセ・スポーツ・クーペは梁瀬がボデー架装したスポーツカー。同社が開催した64年型外車展示会(64年ヤナセ・オートラマ)に出品されたもので、53年型フォルクスワーゲンのシャシをベースにして同社の高浜工場でボデー架装した車。トップは取り外し自由のプラスチック製で、計器類は速度計と燃料計のほかに回転計が特別に取り付けられている。車体架装費は約90万円。
なお、同社ではカスタム・カーの受注体制を整えて、今後は一般の注文に応ずるほか、ユーザーからのアイデア・スケッチの持ち込みがあれば、それを架装するという。
(自動車工学39年1月号より引用)

*面白いクルマで自分仕様が出来るなんて良いですね~(^-~)”

投稿: ワンダーコッコ | 2014年2月14日 (金) 午後 08時55分

>hideboyさん
コメントありがとうございます。
リンク先で画像を見ましたが、本当に程度がいいですね。
いやー、ホントびっくりです。
稀少なクルマが、よくぞ生き残ってくれていましたね。
ただ、ちょっと気になるのは、レストア費用を寄付で賄おうとしていることです。
寄付なんてそう簡単に集まるものでもないですから、ちょっと先行きが不安ですね。
それと、どんなレストアをするのかもちょっと気になります。。。

>ワンココさん
ヤナセスポーツクーペの補足説明、ありがとうございます!
当時ヤナセは、カスタムカーの受注生産をしていたのですね。
果たして注文はあったのかどうか…。
もしあったとすれば、どんなデザインのクルマだったのか、ちょっと見てみたい気がしますね。^^

投稿: mizma_g@管理人 | 2014年2月15日 (土) 午後 06時19分

こんにちは。長年気にしていた車の情報が載っていたので驚きました。
この車のことを最初に知ったのは、78年頃に講談社から出た「われらがワーゲン」という本でした。
都合2巻出たのですが、記載はPART1だったか2だったか、手放してしまったので記憶が定かでありません
カスタムカーの記事が多かったのでPART2だったかも・・
私はグリフォンもコニリオもカロツェッリア渡辺もこの本で知りました
たった小さな1枚の白黒写真で「ヤナセのメカニックが製作した車」とだけキャプションされていました。
色は、屋根が濃色、ボディが淡色?の2トーンでこの写真とは大分違った印象だったように思います。
この車のことはずっと忘れていましたが、平成の初め頃(3年から5年ころ)、
都内某所の小さな自動車修理工場のそとに、変わった車が置いてあるのを見ました。
最初はカルマンギアかなと思ったのですが、数ヶ月して「あれはもしかして」と気づいたのでした。
その当時は引越しなどで忙しく、確認をしなかった事が悔やんでも悔やみきれません。
せめてその工場にお邪魔して、何かお話を聞いておけばよかったのに、
なぜか何もしなかったことを後悔しています。

投稿: いかそうめん | 2014年5月25日 (日) 午前 08時50分

>いかそうめんさん
レスが遅くなりましたこと、何卒ご容赦下さい。。。
いかそうめんさんは、ヤナセスポーツクーペのことを「われらがワーゲン」という本でお知りになったのですね。
インターネットが普及した現在でも、このクルマの情報を得ることは困難ですから、たった一枚の写真でも貴重な情報源と言えます。
「われらがワーゲン」という本をもし見かけたら、是非入手してみようと思います。
それと、ヤナセスポーツクーペと思しきクルマを平成の初め頃に見かけられたとの事で、そのクルマが本当にヤナセスポーツクーペだったら大発見でしたね。
素性も見た目も珍しいクルマですから、もしかしたらまだ何処かに残っているかもしれません。
いつかひょっこり、我々の前に姿を現してくれるかもしれませんよ!

投稿: mizma_g@管理人 | 2014年9月13日 (土) 午後 09時27分

投稿: hideboy | 2019年10月21日 (月) 午後 11時11分

>hideboyさん
コメントありがとうございます。
どうやら、いかそうめんさんが都内某所の小さな自動車修理工場で目撃された個体のようですね。
令和の時代まで生き残っていたとは驚き桃の木なんとやらです。
もし復元するなら、是非ともクリアトップを再現して頂きたいですね。

投稿: mizma_g@管理人 | 2019年10月22日 (火) 午後 03時42分

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