« 茫然自失 | トップページ | イギリスの最初期型T360の映像 ※リンクを追加 »

2012年4月 1日 (日)

【エイプリル】ホンダ スポーツ360つにい発見さる!【フール】

このエントリーは、エイプリルフールのネタとして書いたものです。
内容は全く事実無根ですので、どうか誤解なきようにお願い致します。<(_ _)>
おふざけしていい日も終わりましたので、念のため訂正線を入れておきますね。 


*****************************************************************************

1962年に開催された第9回全日本自動車ショーにおいて初めて一般に公開され、カーマニアの注目を一身に集めたホンダ スポーツ360(以下、スポーツ360と表記)は、ホンダから“来春発売”とアナウンスされたものの、ついぞ発売されることなく歴史の闇に消えた悲運のスポーツカーである。
そんなスポーツ360が、自動車ショーでの発表からおよそ半世紀を経た今年の3月、ついに我々の前にその姿を現した。

スポーツ360といえば、これまでマニアの間で数多の現存説が語られてきたが、それらは噂の域を出るものではなく、実車の存在が確認されたことは唯の一度もなかった。
しかし、今回は違う。
我々は既に実車をこの目で確認しており、スポーツ360の存在は幻ではないのである。

 
さて、問題のスポーツ360の所在だが、「北関東の何処か」としか現時点では公表できない。
これは、現オーナーであるT氏からの要望なのでご理解頂きたい。
T氏がスポーツ360を入手した経緯だが、これも前オーナーから絶対に口外しないことを条件に譲渡されたため、明かせないとのことであった。
しかし、これだけは言っておきたいとT氏が口を開いた。
曰く、「前オーナーは、この車輌を非合法な方法で入手した訳ではありません。泥棒なんてしていないですよ。」
スポーツ360に関する都市伝説の中には「ディーラーに貸し出された車輌が返却されず行方不明に…」というものがある。
本来、メーカーに返却されるはずの車輌が、返却されることなく何処かに持ち去られたというのだ。
しかし、この都市伝説はマニアの臆断でしかなく、事実であることを証明するものは何も見つかっていない。
T氏に拠れば、前オーナーは貴重な車輌であるスポーツ360を公開したいと、常々思っていたそうだ。
それが叶わなかったのは、自身が泥棒の汚名を着せれられることを恐れたからとのこと。
マニアによる根拠のない噂話が、スポーツ360が公表される機会を奪っていたとすれば、何とも皮肉な話である。
 
前置きが長くなったが、それでは漸く日の目を見ることとなったスポーツ360を観察してみよう。
まず、現在のコンディションだが、オリジナルペイント(塗色はシルバー)が残っているボディは一見ヤレて見えるが、致命的な錆や腐食はなく、半世紀の年月を経ていることを考えれば極上といえる状態である。
インテリアにもやはり経年のヤレは見られるが、大きな損傷はなくオリジナルのコンディションをよく保っている。欠品もない。
ただ、我々が知るスポーツ360とは、計器類の雰囲気が少し違う。
これは、このスポーツ360が浜松製作所で製作された'63年モデルだからだろう、とT氏は推測する。
なるほど、現存している'63年モデルのメーターパネルの写真と見比べるとよく似ている。
'63年モデルのメーターパネルは、'62年モデルのそれよりも一回り小さく、また計器やスイッチ類の配置が違う。
因みに、エクステリアは'62年モデル(第9回全日本自動車ショー出展車)とほぼ相違ないように見える。
但し、燃料のフィラーキャップは、S500などと同様にトランクフードの横に移設されていた。
これは、量産向けのアレンジだろう。

エンジンフードを開けると、そこには白く粉を吹いたアルミ合金の塊りがあった。
小さな車体には似つかわしくない存在感のある水冷直列4気筒エンジンは、未だ永い眠りについたままで、冷たい肌を露にしている。
尚、このスポーツ360には三国Solexキャブレターが2基奢られていた。
エンジンベイを観察すると、一部ゴム類に経年劣化による損傷が見られたが状態は概ね良好で、T氏に拠ればクランクに固着はないとのことなので、再生は十分に可能だろうというのが筆者の感想である。
T氏の考えも筆者と同様のようで、近いうちにエンジンをオーバーホールする予定だと語っていた。
スポーツ360の咆哮を一日も早く聞いてみたいというのは、筆者だけでなく多くのマニアが望むところであろう。

筆者は、T氏にお願いしてコクピットに腰掛けさせてもらった。
小さく軽いドアをパタンと閉めると、車内は思ったよりも広く、身長179cmの筆者でも理想的なドライビングポジションを得ることができた。
しかし、横方向の寸法に関しては、軽自動車の規格による制限があるので少々窮屈に感じたのが正直なところ。
大男が二人で乗車すれば、常に肩が触れ合うことになるだろう。
こういった小粋なスポーツカーには、是非とも女性と同乗したいものである。
また、特筆すべきはシフトフィールの良さで、ごく短いシフトレバーは手首の僅かな動きだけでシフトすることが可能なほどストロークが短く、コクッ、コクッと小気味よくギアをセレクトできる。
半世紀前に既に、こうしたスポーツカーとしての演出が為されていたことには驚くほかない。
路上に乗り出せば、大いにドライビングプレジャーを感じられることだろう。
排気量が僅か360ccの豆自動車であることを考えると、絶対的な速さは望むべくもないだろうが、ビートだって決して速いクルマではないものの、そのステアリングを握ると操る楽しさに魅了されたものである。
スポーツ360がビートのご先祖様だと考えるならば、両車には必ず通底するものがあるはずだ。

今回は、極短時間の取材であったため、車体を仔細に調べることはできなかったが、まずは幻といわれた車輌の存在を確認できたのだから御の字であろう。
繰り返すが、スポーツ360は幻のクルマではなく実在したのである。
そして、現存車は驚くほど見事にオリジナルのコンディションが保たれていた。
'63年モデルについては、一部の部品が現存しているものの、その姿を写した写真はこれまでに発見されていない。
つまり、今回の取材車は、'63年モデルの外観を後世に伝える唯一の物証でもあるのだ。
そんな貴重な個体をT氏は「動くようになったらホンダに寄贈したい」と話していた。
もしT氏の望みが叶い、スポーツ360がホンダに引き取られることになれば、恐らくコレクションホールに収蔵されるだろう。
そうなれば、誰でも貴重な生き残りの個体を目にすることが出来るはずである。
筆者は、そんな日が一日も早く来ることを望んで止まない。

出典: 民明書房 『名車の轍 Vol,23』


追伸: 今日は4月1日。これはエープリルフールの“ネタ”ですので、真に受けないで下さいね。^^;





  

|

« 茫然自失 | トップページ | イギリスの最初期型T360の映像 ※リンクを追加 »

Honda Sports360 (俗称 S360)」カテゴリの記事

コメント

(^0=)””一瞬驚きました!!
この記事が本当になる事を期待して、
ワンココも頑張って探しますね!!

投稿: ワンココ | 2012年4月 1日 (日) 午前 12時15分

で、4速でしたか?それとも5速でしたか?(笑)

(報告が遅れましたが本年1月にウイルス感染絡みでHPを閉鎖しました。リンク切れを起こしますが申し訳ありません。旧い原稿は修復不能の事態に陥っています。)

投稿: Sじじい | 2012年4月 1日 (日) 午前 08時13分

そんな日が来るのを期待してやみませんo(*^▽^*)o

投稿: nash | 2012年4月 1日 (日) 午前 10時28分

>ワンココさん
コメントありがとうございます。
ほんの一瞬でも信じて頂けたら、当方としてはシメシメです。^^
このエントリーが単なるネタに終わらぬよう、探索の方、是非よろしくお願いします!

>Sじじいさん
コメントありがとうございます。
取材車は、車体のあちこちにポンチで打たれた管理番号から察するに量確車(量産開始直前に作られた試作車)のようで、ミッションはスタンダードな4段のものが載っていました。
なんちって…。(笑
SじじいさんのHP、だいぶ以前からトップページにアクセスできなくなっていましたが、1月に閉鎖されたのですか。
原因がウイルスとは災難でしたね。 それと、原稿が修復不能とは残念です。
リンク切れはどうかお気になさらずに。。。

>nashさん
コメントありがとうございます。
私も、この妄想記事が現実になる日が来ることを願ってやまないです。^^

投稿: mizma_g@管理人 | 2012年4月 1日 (日) 午前 11時20分

最後まで読んで、民明書房の文字を見るまでホントと信じてました(笑)。
本当にこんな日が来ると良いですね。

投稿: スポーツ800 | 2012年4月 2日 (月) 午前 11時21分

>スポーツ800さん
コメントありがとうございます。
出典を見るまでエイプリルフールネタだと気が付きませんでしたか!
…シメシメです。^^;
スポーツ360の発見は多くの方が望んでいますから、もし現存しているなら早く世に出て欲しいですね。

投稿: mizma_g@管理人 | 2012年4月 2日 (月) 午後 06時35分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/158972/44706133

この記事へのトラックバック一覧です: 【エイプリル】ホンダ スポーツ360つにい発見さる!【フール】:

« 茫然自失 | トップページ | イギリスの最初期型T360の映像 ※リンクを追加 »