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2012年3月10日 (土)

MEEP! MEEP!さんで削除されてしまった私のコメントを再掲

トヨタ2000GTの写真集を自費出版したことで有名な吉川 信氏のブログ、MEEP! MEEP!にアップされたエントリー中に「ダットサンZ240のデザイナー松尾氏」との記述を見つけたため、つい反応してコメントを書き込んだところ、吉川氏から押し込み強盗との称号を得るに至ってしまいました。^^;
何故このようなことになったのか、事の次第はMEEP! MEEP!さんの当該エントリーをご参照頂きたいのですが、不思議なことに吉川氏は現在ご自身のコメントを全て削除されています。
氏が自身のコメントを削除されたのは、どうやら私が投稿したコメントが切っ掛けのようなのですが、その私が投稿したコメントも残念ながら現在は削除されています。
私のコメントが削除された理由はよく分かりませんが、何か不都合でもあったのでしょうかね。
私は自分の発言に後ろめたい部分は一切ありませんから、自分でコメントを削除することなどあり得ませんし、コメントが削除されたことは甚だ不本意です。
そこで、備忘も兼ねて自分が書き込んだコメントをこのブログに再掲しておこうと思います。
 
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第4スタジオに在籍されていた方達のことはご存知とのことですが、取材はされていないということで了解いたしました。
かたちの会に取材したことも、どうやらないようですね。
また、当時第4スタジオに在籍されていた方達がスケッチや写真を持っていないのは当たり前のことで、たとえ自身が手がけたものであっても、スケッチや写真などの持ち出しは一切出来なかったと伺っています。
スケッチやレンダリング、クレイモデルやプロトタイプの写真などは、日産のみならずどのメーカーでも門外不出のトップシークレットのはずですから、これは当たり前のことですよね。
ところが、(以下、自粛します)。
こういうところに綻びが出ているのですが…。
それと、造形課からS30Zに関する写真やネガ等の資料類が紛失していることを関係者から伺っています。
このことは、近々日産内で問題になるかもしれないとのことでした。
貴殿が「追浜に出入りしていた。マル秘資料を持っている。」というようなことを、こうした公の場で公表すると、事によってはいらぬ誤解を受けることになりかねませんから、造形課に出入りした事実は無かった旨、きちんと宣言されることを、余計なおせっかいですがここで進言させて頂きます。
如何なる状況でも「李下に冠を正さず」を実行するのが、プロフェッショナルの心得だと私は思います。

貴殿がトヨタのOBの方達やヤマハ発動機の協力を得て、トヨタ2000GTの開発史の真相を明らかにすることはOKで、私が日産の造形課のOBの方達の協力を得て、S30Zのデザイン開発史の真相を明らかにすることは許されないとなれば、これは完全にダブルスタンダードだと言わざるを得ません。
同じ釜の飯を喰った者同士だからこそ指摘できることも沢山有るはずで、それを“なあなあ”で済ませて真相を封印してしまうようなことを、世界中に存在するZフリークが果たして望むでしょうか。
私は誰もそんなことは望まないと思います。
そもそも、後ろめたいことがなければ、どんな事実を突きつけられても傷つくことなどないはずです。
(以下、2行自粛します)
貴殿の返答も、私への批判はあっても、田村氏の主張に対する反駁が一切ないのが残念なところです。

取材方法については、写真や資料に重きを置くと仰られていますが、トヨタ2000GTの時には多くの関係者と会って話を聞いたと上で述べられています。
S30Zではどうしてそういった関係者への直接取材はされずに、松尾氏の仰ることだけを鵜呑みにされるのか、私には理解できません。
出来るだけ多くの関係者から情報を聞き出し、それらを資料と照らし合わせて全体を俯瞰し、事実関係を客観的に判断するのがプロのジャーナリストの為すべきことだと私は考えます。
写真については、残念ながら現在はいとも簡単に加工できてしまう時代です。
個人的には、物証にしても証言にしても、その信憑性・妥当性を担保する別の証拠があって初めて信用することができ、事実関係を断定できるものと考えます。
それと、一方的な話を鵜呑みにしているのは貴殿の方であり、これまでに取材した第4スタジオのスタッフや造形課のOBの方達の数は、貴殿よりも田村氏の方が断然多いことをここで指摘させて頂きます。
 
私は事を荒げているのではなく、貴殿がトヨタ2000GTでされたのと同様に、事の真相を明らかにしているに過ぎません。
貴殿はトヨタ2000GTの開発史を詳らかにすることで、ゲルツ氏の嘘を喝破しました。
ゲルツ氏の面子は丸潰れになったでしょうが、それは自業自得です。
そして、私がS30Zのデザイン開発史を詳らかにすることで、万が一誰かの面子が丸潰れになったとしても、それもやはり自業自得でしかないのです。
そこに違いはありません。
しかしながら、貴殿がゲルツ氏の面子を潰すのはOKで、私が誰かの面子を潰すことは許されないとなれば、ここでもダブスタを指摘せざるを得ません。

それと、歴史考察や真相解明の場に私情を持ち込むことは慎むべきだと個人的には考えます。
誰かの面子や体面を保つために事実を枉げて公表する、…こんなことがまかり通ったのでは、まともなジャーナリズムなど成り立ちません。
今更↓このようなことをカミングアウトされても、貴殿が出版された高価なトヨタ2000GTの写真集を買った人たちは落胆するだけでしょう。

>トヨタ2000GTのデザイナーにしても同じ事があったのです、もうお二人とも鬼籍に入られ真実を公表しても良いと思いますが私にとってはお二人とも永いお付き合いの友達です。
(引用元:
http://minkara.carview.co.jp/userid/926634/blog/27843960/#cm 但し現在は削除されています)

誰かの都合によって捻じ曲げられた、或いは歪められた、真相をふせられた情報に、果たして如何ほどの価値があるのでしょうか。
友人を大事にすることは大切なことですが、それと歴史考察や真相解明は切り離すべきだと思います。
そこをシビアに出来ない人が、ジャーナリストを自称することに私は違和感を感じます。
友人を庇ってなあなあで済ませる。友人の名誉のために真相を伏せて伝える。
これもジャーナリストとしてのひとつのスタイルであり心遣いなのでしょうが、それで読者の支持が得られるとは私は思いません。
貴殿がどんなに分厚い本を書かれても、内容の正確性が担保されず、誰かの都合で歪められた事実が記述されている可能性があるとなれば、誰も買って読もうなどとは思わないでしょう。

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コメント

かのブログを読みましたが、全くひどい物で感情的な否定しかしておらず、事実関係を何も明示しておりません。
2000GTの本に関しては自己利益を守らんが為の攻撃であります。
田村氏に関しても学歴差別の言動を弄しており、人格を疑います。
かのブログにこれを書き込もうと思いましたが、門外漢の素人故こちらに書き込ませて頂きました。
お耳汚しですみません。

投稿: スポーツ800 | 2012年9月29日 (土) 午後 09時37分

>スポーツ800さん
レスが遅くなりまして申し訳ありません。。。
あちらのブログ、ご覧になりましたか。^^;
何だか凄い事になっていますよね。
私は中国人なんだそうで、訳が分かりません。
あのようなビッグネームの方が、感情的な反論しか出来ないことは残念至極です。
あんなことをすれば、ご自身の名誉を汚すだけだと思うのですけどね。
あちらにコメントを入れられなくてよかったです。
スポーツ800さんまで巻き込みたくありませんので…。
お耳汚しなんてことはありません。
スポーツ800さんの私を擁護して下さるコメント、非常に心強いですしありがたいです。
本当にありがとうございます。

投稿: mizma_g@管理人 | 2012年9月30日 (日) 午前 08時05分

三妻さん、私も三妻さんを支持します。何よりの証拠は松尾氏が反論されているという話を聞かないという事です。ただチーフデザイナー(自称)としての長い間の活動でそれなりにファンクラブの方々や自動車関係の方々との交友関係を築いていらっしゃるでしょうから地道な事実や証拠の積み上げでアッピールしていくしかないと思います。三妻さんのいつもの客観的で論理的な事実の積み上げを期待しています。

投稿: グズグズ | 2012年9月30日 (日) 午後 06時13分

>グズグズさん
コメントありがとうございます。
そして私への支持表明、感謝致します!
あちらのブログでかなり叩かれましたので、こうして直接支持すると言って頂けると涙が出るほど嬉しいです。。。
松尾さんは、マスメディアを使って情報を発信している方で、こちらは泡沫ブログの一ブロガー。
情報の発信力に大きな差があり、こちらはかなり分が悪いですが、焦ってもどうなるものでもないですから、やはり地道にアピールしていくしかないですよね。
グズグズさんの期待にこたえられるように、今後も頑張ってまいりますので、変わらぬご支持を是非よろしくお願いします。
コメント、本当に感謝感謝です!

投稿: mizma_g@管理人 | 2012年9月30日 (日) 午後 08時08分

 本ブログの方、以前より興味深く拝見をしております。
 私も松尾 良彦さんの信奉者でしたが、こちらで紹介された、Zの「生みの母」が吉田 章夫さんで、「育ての母」が田村 久米雄さんと言う、「事実」は大変説得力が有り、ああそう言う事だったのかと、すんなりと受けとめる事が出来ました。
 しかしながら、こうした立派な番組の中で、かような事を申すのは大変心苦しいのですが、所詮ブログと言うのは掲示板に過ぎないので有って、いくら素晴らしい事実を伝えても、いつかは消え入ってしまうものなのだと存じます。
 管理人の方がコメントを寄せられたブログの主が、「自分のように本を出してみれば」と、挑発的におっしゃっておられましたが、私も同感で、やはり書籍として、後々きちんと残る形を取らなければ駄目なのではないかと存じます。
 煽るような内容では無く、ただ淡々と、当時の関係者の方々が真実を述べて行かれるだけで、それで良いと思うのです。
 プロの編集者が居ないからと言う話になるかもしれませんが、どこの会社にも「広報」と言うプロがおられます。
 日産OBにも長くPR誌等に携わられていた方がおられるでしょううから、大丈夫では無いでしょうか。文藝春秋などを見ていると、自費出版の広告を見かけたり致します。
 田村さんを取り巻く状況を見ていると、協力的な方が多いと存じますので、本を出すと言う事は、それ程難しい事では無い様な気が致します。
 それを誰が購入するかと言う問題ですが、限度も有りますが、ある程度高価になっても構わない。私は買います。Z乗りのはしくれとして、一生の宝物にしたいと思います。
 まだ見ぬ本ですが、私は早速注文させて頂きます。
 
 ...出来れば、名乗る事が出来れば良かったのですが、ネットの世界は少し怖いので、控えさせて頂きました。
 匿名で申し訳有りませんでしたが、御意見させて頂きました。
 
 
 

投稿: | 2012年10月 3日 (水) 午後 09時41分

>名無しさん
コメントありがとうございます。
まずは、当ブログの記述を素直に受け入れて頂きました事に、お礼申し上げます。
元々松尾さんの信奉者であった名無しさんが、当ブログをお読みになって「Zの生みの母」が吉田さんで「育ての母」が田村さんであることをすんなりと受け入れて頂けたことは、それだけ当ブログが説得力のある内容だった証左ですから、これ以上嬉しいことはありません。
情報の発信の仕方については、いつも悩んでいるところで、仰るように書籍化ということも必要だと考えています。
ただ、現在はまだ、当時の関係者からの聞き取り調査を進めている段階で、当ブログのカテゴリー「Nissan Fairlady Z(S30)秘められた真相」は未完成の状態です。
また、本を出版するには色々とハードルがありますし、仮に本を作ることが出来たとしてもそれをどうやって流通させるか…。
自費出版では発行部数は精々数百部ですから、苦労をして本を作っても、費用対効果は如何ほどのものか。。。
また海外のマニアさん達への対応も考えなければいけません。
ウェブでの情報発信でしたら、一つのウェブページをアップロードすれば、そこに世界中からアクセスしてもらえます。
根性のある海外のマニアさんは、日本語のエントリーでもウェブの翻訳サービスを使ってちゃんと読んでくれます。
情報発信の手軽さ、コスト、海外対応など色々な条件を考えると、現時点ではウェブを使った情報発信がベストではないかと、個人的には考えています。
それと、ここだけの話ですが(といっても全然ナイショ話になっていませんが…^^;)、松尾さんは“今後ともS30のデザイナーとして発言を続けていく”と、かたちの会のメンバーの前で宣言されたそうです。
マスメディアを使って情報発信をすることができる松尾さんに、数百部の自費出版の本で対抗するのは、困難と言わざるを得ません。
また世間では、紙の本をスキャナーを使ってデジタルデータ化することが流行っているそうです。(こういう行為を自炊というらしいですね)
世間の趨勢は紙本から電子書籍に移りつつあることなども考えると、書籍化に拘るのも時代遅れなのかな、との思いも正直あります。
とはいえ、活字の力・説得力というのが大きなものであることも事実で、実際に名無しさんが求められているように需要があるのですから、今後の検討課題として田村さんとよく話し合おうと思います。

お名前の件はどうかお気になさらずに。。。
ネット上では自分の身は自分で守らなければなりません。
躊躇いがあれば、お名前を明かさないことは至極当然のことです。
ただ、ハンドルネームくらいは名乗って頂けると、再び名無しさんからコメントを頂いたときに、何方だったかということが分かるので、ぜひよろしくお願いします。


投稿: mizma_g@管理人 | 2012年10月 4日 (木) 午前 12時00分

40年もの間、私自身は日産という組織から完全に抹殺されていたと思っていましたので、3年前に出会った「かたちの会」の先輩、同僚、後輩の面々が在籍当時の私の活動をよく覚えていてくれ、「伝説の人」「モデリングの名手」「高卒の星」などと評価してくれていたことに正直、驚きました。当時、私は与えられたプロジェクトの都度、精一杯の仕事をしただけなのですが、後から考えたらどのプロジェクトも成功させ、注目されていた存在だったようです。(担当していた本人は其の度に必死で、夢中で駆け抜けただけでしたが。)ところが、社長功労賞特級(日産にとっても数十年に一度の栄誉)をフェアレディZのデザイン開発に対して設計部、試作部が受賞しましたがデザインを担当した私には全く昇給の沙汰も無く、翌年春のボーナス期にも全く変化が有りませんでした。会社創業以来の大きな業績を残しても当の担当者に全く評価しない組織に大きな疑問を感じました。その頃、会社からは労組の仕事を3年間専従で遣ってくれたら総括職で現場に復帰させるから組合に行ってくれないかと打診されましが、今までも「前例がない」と私の提案を幾つも拒絶されていましたから、3年後、組合の提案が実行されるのかどうかが疑問でした。確かに、高卒の身分で30歳にして総括職になれるのは学卒を押しのけての出世頭では有りましたが、それが確実に実行されるのかどうか大いに疑問でした。なぜならそれは私と組合幹部との密約で、会社としての公認ではなく「前例がない」と反故にされる公算があったからです。後輩の学卒数人を指導してモーターショーのショウカー(’69年スタイリング実験車)のデザインをまとめた時も、高卒であってもプロジェクトをまとめた責任者として報告したい事があるので私の名で報告書を出させてくれと上訴のですが認められず、当時の上司の名で報告書が提出されて終了してしまいました。このモデルで私は先進のアイディアを幾つも提案していたのです。前後の車の近接を予知してドライバーに警報を知らせる近接検知センサー、デジタル表示のメーター、リレー式ターンシグナルランプ、より視認性に優れたリアピラーに設置したテールランプ、金属のバンパーではないウレタンバンパーの提案、後方の視界を確保するリアビュー・カメラなど、モデルで実現していたのですが、、上司は私の言っていることが理解できず、そのような報告書にならず、唯上司の昇進の足がかりになっただけでした。当時、私の提案していた事は実際のモデルに全て盛り込まれていますので写真を見ていただけばご理解いただけると思います。これ以外にも、人間工学に基ずいた大型プロッターの開発、セラピーを取り入れたキーパンチャー休憩室の監修、万博富士パビリオンのドーム・キューブの線図化プロジェクトなど学卒でなければ任されることの無いようなプロジェクトを任されていました。
フェアレディZのデザイン開発で社長功労賞特級を受けて翌年、ボーナスに期待していたのですが私の功績は全て上司に奪われて、全く評価が無く、創業以来の功績をあげても全く評価してくれない組織に落胆し、この会社を辞めることを決断しました。日産に入社する前はダットサン210を所有し、カラーテレビ、コンソールステレオも持っていたのに、入社後、車も持てない、カラーテレビも持てない現実に落胆しました。官僚的な組織に落胆した6年半のサラリーマン時代でした。40年も経って、私のような雑草の存在を認めてくださる方がいてくれる事が嬉しく思います。マスコミで著名になっている当時のスタジオチーフは絶対に真相を語ることは無いと思いますが、真実はどうであったか、公表された記述を冷静に判断していただけると信じています。ご支援、ありがとうございます。

投稿: 田村久米雄 | 2012年10月 7日 (日) 午前 12時12分

 先日、田村 久米雄さん、及びかたちの会の方々のご主張を本にされたら如何かと御意見致した者です。
 御返答のコメントを頂き、誠に有難うございました。
 管理人さんのお考えを拝見して、少し考えることもございましたので、改めてお手紙を致しました。

 確かに小さな子どもさん等が、手際よくポータブル電子端末等を操作しているのを見ると、驚きを禁じえず、アナログなメディアも電子化の流れに乗りつつあるのかなとは感じますが、それが流れのたどり着く先とはどうしても思えず、結局「本」と言うメディアは、元来の形で残って行くのではないかと、私自身は考えております。
 映画も観られる、音楽も聴く事が出来る...、10年ほど前パソコンを購入した際、これほど便利な物は無いと考えましたが、2,3年前位前、それが訳の判らぬ理由で故障し、収めていた貴重なデータが全て失われる事になった時、コンピューターのはかなさを思い、その万能性を疑うようになりました。
 便利では有るが、こうしたあやふな物に全てを委ねる事は出来ない。やはり、形が有り、実際に手に取る事が出来る物が一番信用出来ると、考えるようになりました。
 また、コンピューターはOSが変われば、それまで使用できたアプリケーションも、閲覧等不可能になってしまう可能性が有ります。
 信頼、永続性と言う意味でも、旧来のアナログなメディアの持つ力はやはり大きいと思うのです。
 管理人さんは「本」を出版されるにあたっての、費用対効果にも言及されておられますが、私はそう言った事よりも、自分たちの主張を何らかの形にしようと言う気持ちが、大事なのでは無いかと存じます。
 吉川 信さんも、トヨタ2000GTのご本を出された発端は、この素晴らしい車を生み出した日本という国を誇ろうと言う「愛国心」からだったと述べられています。
 また、トヨタに本を出したいと持ちかけられた際、否定的な反応をされたが、それでも出版にこぎつけたともおっしゃっておられました。
 そこに、物の損得とか言うお気持ちはなかったのだろうと存じます。
 障害も大きかった事でしょうし、投じた私費も大きかった事と存じます。しかし、自分の気持ちを一つの形にされたその情熱、そして覚悟は素晴らしいと私は考えます。
 たとえ、Zに関する見解を私たちとは異にされているにせよ、そこは認めなければならないと思うのです。
 確かに、ネットで情報を発信すると言うのは、安上がりに済む事なのかもしれません。しかしそこから得られる結果も、安上がりな物になるのではと言う危惧が有ります。
 匿名の、混沌としたネットの世界の情報は、堕ちる所まで堕ちれば、「高架下の落書き」程度の信頼しか得られないと存じます。いくら良い掲示板で有っても、そうした物に堕する危険性は充分はらんでいます。
 それよりもやはり、一定の形を成し、著した人の名の判る物の方が、余計信頼を得られるのではないかと、私は考えます。
 こうした事からも、やはり田村さん、そして、かたちの会の方々のご主張も、なんらか、手に取る事の出来る本と言う「かたち」に残す事が大事なのではないかと思うのです。
 出版にあたっても、一口幾らの出資が必要であれば、貧乏なサラリーマンですので、極端な事は出来ませんが、少しでもご協力が出来ればと存じます。
 また予約が必要なので有れば、その時は今のような「名無しさん」ではいけませんので、名を出して、注文をさせて頂きます。

 名を伏し、他人様を煽るのは良くない事と存じますが、やはり、ご一考頂きたく、再度の、そして最後の御意見とさせて頂きました。
 
 
 

投稿: | 2012年10月 8日 (月) 午後 10時40分

名無しさんへ
40年もの間、デザイナーとしての存在を消されていた本人としての素直な感想をお伝えします。数年前まで、デザイナーとして私の存在を日産という組織そのものが抹殺していたのだと思っており、車にさえ関心が持てない40年でしたが、S30のファンから過去の出版された幾つかの文献の情報を聞き、かたちの会の同僚に出会って、私の知らなかった情報を幾つも聞く機会に恵まれ、徐々に真相が明らかになって来た段階です。かたちの会の先輩、同僚達に会って私の6年半の業績をS30のファイナルデザインに限らず、彼らが記憶してくれていることが驚きで、私はたった一人の人に存在を消されていたことがやっと解った段階です。何故、そうしたのかはいまだに私を無視続けている当人は死ぬまで公表することは無いと思いますので、かたちの会の先輩達から真実を聞き出すしかありませんが、いずれも先輩達は70歳を超えて、脳や内臓の疾患を患っている人もいますから、聞き出すことも躊躇します。かたちの会のイベントで会えれば当時の話を聞きたいキーマンが何人かいます。M騒動を知っているだろう管理業務をしていた人や、S30の開発時の写真が個人の手に渡っていて、日産に資料がほとんど残っていないこととM氏が日産を退職した同時期に、専属カメラマンも退職しているのですが、おそらくこの資料流出と関係があると思うのですが、重い口を簡単に開いてくれるとは思っていません。私としてはこれら、不透明な部分を当時のスタッフの証言を集めてからでないと印刷物にするのは時期ではないと思っています。不透明な部分を曖昧にしたままでは、推測の記述になってしまい、証拠が固まっていない状況で、個人攻撃のストーリーになってしまいます。
個人攻撃しても、真相を広める効果は無いと感じています。
先日も別のブログでMシンパとやり取りが有り、感情的な言葉で当方を誹謗するコメントが寄せられて、論理的な議論が出来ない相手が居る事が良く解りました。
私が担当していた1年余のモデリングの期間、6~8案のS30のリファイン作業をしていたのですが、この間、3台製作されたProto Type以外、クレイモデルの写真が過去、全く公表されておらず、これはS30の始めての記事である’70年2月号のCG誌の時点で欠落しているのです。何故なのか疑問です。従って、年に1~2回のかたちの会に参加し、新たな情報源になってくれる同僚、先輩に当時の話を聞き出して、解った事をブログ上で記録している段階です。私自身も70才を眼前にしてあせりも有りますが、ここは出来るところまで継続して行こうと思っています。少なくとも、真実の記録だけは残せると思っています。世間に物議の起すことが目的ではなく、デザイン開発の真相を記録にとどめて置くべきだと思っています。ご理解いただけましたでしょうか。

投稿: 田村久米雄 | 2012年10月 9日 (火) 午前 04時23分

>名無しさん
コメントありがとうございます。
うーん…、どうやら私と名無しさんでは、根本的に価値感が違うようですね。
このブログには、トヨタ2000GTに関するカテゴリーがあります。
私がこのブログでトヨタ2000GTを取り上げる事にしたのは、トヨタ2000GTの開発に関わったトヨタ・ヤマハ双方の関係者が、20年も前から雑誌の取材を受けてトヨタ2000GTの開発史について真相を語っていたにも関わらず、2007年の時点でネット上では開発者の証言など一顧だにされずに、トヨタ2000GTはゲルツがデザインしたとか、トヨタはヤマハに開発をマル投げしたなどのデマが蔓延っていた事実に、大いに落胆したからです。
吉川さんのトヨタ2000GT本も当時既に出版されていたと思いますが、吉川さんの本を引いてトヨタ2000GTの開発史を語る人は、2007年の時点でネット上では皆無でした。
吉川さんが大変な苦労をされて2000GT本を出版されたことは、吉川さんのブログの過去ログを拝見して存知あげています。
でも、そのように苦労して出版された本も、ネット上に蔓延るいい加減な言説に対しては、全く無力だったとしかいいようがありません。
雑誌(旧車専門誌)にしても吉川さんの本にしても、残念ながら「出版すればそれでOK」という訳にはいかないのです。
ネット上で語られる流言蜚語に対しては、ネット上でソースを示してそれらを駆逐していくしかありません。
私は、雑誌・書籍の影響力の小ささに落胆してネットでの情報発信を始めましたので、名無しさんほど書籍化を重要視していないのが正直なところです。
これは価値観の問題ですので、どちらが正しくてどちらが正しくないという問題ではないと思います。
それと、ネットの情報は信用できないが、本になれば信用できる、というのも結局は価値観の問題だと思います。
商業誌の記述に如何に誤りが多いかは、例えば↓こちらのページを見て頂くとよく分かると思います。
http://jfrmc.ganriki.net/zakkan/kousei/kousei.htm

私は自分の価値観を他人に押し付けるような無粋なことをするつもりは毛頭ありません。
ただ過去の経験から、雑誌・書籍だけに頼っていては真相は広まらないと考えていますので、現在はネットに軸足を置いて情報発信をしている次第です。
そして田村さんが上に書いて下さったように、S30Zのデザイン開発史については、まだ未解明な部分が多く調査中の段階です。
まずは媒体にとらわれずに記録を残す事に重点を置いている、というのが田村さんと私の現在のスタンスです。
この点ご理解頂けましたら幸いです。
よろしくお願いします。

投稿: mizma_g@管理人 | 2012年10月 9日 (火) 午後 12時44分

ご無沙汰しております。
しばらくぶりに拝見しましたが、様々な事があったのですね。

なぜか、Zファンの方々に、ただ無闇にM氏崇拝している方々が多いのに驚いています。
私は他の車のオーナーなので、客観的に見る事が出来るのでしょうか?

30Zに関しての疑問は、まず開発に関するクレイモデルの写真やデッサンが、日産からではなく、M氏から出て来ていること。

会社でお仕事をされた方なら、当然わかることですが、部外秘の資料を、なぜ個人が持ち出しているのでしょうか?
日産に部外秘の資料が残って無いって?
素朴に驚きと疑問を感じます。

あれ程一世を風靡した車なのに、謎が多い不明瞭な出生をした30Zは、他の車より不幸ですね。

名声やエゴのため、事実を歪めたり、誹謗中傷にはしるのが垣間見える点に呆れるばかり。

田村氏と奥山氏がデザインに関して、話が尽きない程盛り上っていたのを拝見して、改めて田村氏が30Zのデザインをされた事を確信した次第です。

自分の車をデザインされた方、設計された方に、様々なお話しを聞かせていただけるのは、とてもうれしいですね。

投稿: 山形のO | 2012年10月 9日 (火) 午後 11時10分

>山形のOさん
コメントありがとうございます。
仰るように、ZファンにはM氏を崇拝しているように感じられる方が、確かに多い気がしますね。
これはきっと、M氏がマスメディアを通して長年 情報発信をし続けてきた“成果”なのでしょうけれど、ご指摘されているようにM氏の言動には不合理な部分があり、ちょっと考えれば誰でもおかしいと気付くと思うのですが…。
ファナティックな方というのは、そういう不合理な部分は、どうやら見えなくなってしまうようです。。。
また、M氏の不合理な部分を指摘すると、MEEP!さんのようなM氏擁護派の方は“非難している”と曲解して、私や田村さんを“M氏を中傷する悪者”とレッテル貼りをするので、私も田村さんも正直困惑しています。
直ぐに「個人の功績」の話に矮小化してしまうのも、M氏擁護派の方達の特徴ですね。(こんなことを書くと、また叱られそうですが…^^;)

このブログでは、S30Zのデザイン開発史の“真実は何処にあるのか”“何が真相か”を知って欲しくて情報発信をしているのですが、それがなかなか理解されずとにかく残念です。
山形のOさんのように、一歩引いて全体を俯瞰できるような方ばかりなら、つまらない諍いも起きないと思うのですが。。。
世の中には色々な人が居るので、万人を納得させるというのはとにかく難しいですね。


投稿: mizma_g@管理人 | 2012年10月10日 (水) 午後 08時39分

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