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2010年6月23日 (水)

YAMAHA A550Xと呼ばないで!

ちょっと気になったので書いておきます。
  
国内国外を問わず、日産2000GT(A550X)のことを「YAMAHA A550X」或いは「ヤマハ A550X」と表記しているウェブサイトが散見されますが、これは明らかにおかしいです。
 
何故ならA***X(*は数字)という開発コードは、日産が自社の試作車に用いたものだからです。
ヤマハでは、試作車にYX***(*は数字)という開発コードを使用していました。

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2010年6月18日 (金)

Nissan2000GT(A550X)は何台作られたのか?

日産2000GTの製作台数については、実は二つの説があります。
一つはNostalgic Hero誌が主張している3台説。 
そしてもう一つは、トヨタ2000GTの写真集を出版された吉川 信氏が主張されている2台説です。
100617_nh45_a550x 100617_scg43_a550x
         (Click image for full size) 
Nostalgic Hero誌も吉川氏も、日産2000GTの開発に関わった方達に直接を取材をされているので、記事の内容の信憑性は高いと思いますが、それでは何故製作台数について齟齬が生じるのか…その理由は私には分かりません。

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2010年6月 8日 (火)

トヨタ2000GTの真実 その3

トヨタ2000GTはトヨタで企画され、初期の設計もトヨタが行っていたことは前回書きました。
また、トヨタとヤマハが業務提携を結んだのは、’64年末ではないかという推測も前回書きました。
それでは、年が明けた’65年以降のトヨタとヤマハの関係は果たしてどうなっていたのでしょうか。
  
’64年12月28日にトヨタのスタッフがヤマハを訪れて、日産2000GT(A550X)を見学します。
そして年が明けると、トヨタからヤマハに1/5基本計画図と線図が送られます。
1月15日からは、トヨタのエンジニア、山崎(シャシーと全体レイアウト担当)、高木(エンジン担当)、野崎(デザイン担当)の3名が、週4日(火曜日~金曜日、月・土曜日はトヨタ勤務)ヤマハに出張するようになり、これ以降トヨタ2000GTの本格的な開発作業が始まります。
  
ヤマハ側のスタッフは、統括責任者:安川 力部長、エンジン:遠藤嘉徳課長、シャシーと車体設計:福田課長をリーダーに花川 均氏と岩佐主任。
その他艤装関係も含めても、ヤマハ側のスタッフの総数は20名に満たなかったそうです。
 
それでは、トヨタとヤマハの具体的な役割分担はどうなっていたのでしょうか?
幸いなことに、手元にシャシーに関する設計分担の一覧表があるので、それをご紹介します。

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2010年6月 7日 (月)

トヨタ2000GTの真実 その2

(2013/08/01) 一部訂正

トヨタ社内でトヨタ2000GT(開発コード:280A)の基礎研究が始まったのは’64年9月のことでした。
トヨタ2000GTのプロジェクトリーダーを務めたのはトヨタの河野二郎氏。
河野氏により社内から生え抜きのエンジニア3名(野崎 喩氏/デザイン担当、高木英匡氏/エンジン担当、山崎進一氏/シャシーと全体レイアウト担当 )と、スタイリングアシスタント兼河野氏付きのドライバーとして細谷四方洋氏が選ばれ(細谷氏は後にテストドライバーも兼務)、280Aは以下のコンセプトで開発が進められました。
のちに細谷四方洋がテストドライバー兼スタイリングアシスタント、松田栄三がテストドライバーとして加わる。
 
1.世界トップレベルの動力性能と高いクオリティを備えた本格的スーパースポーツ。
2.マシンでなく、日常的なハイパフォーマンスカー。
3.国内市場のみならず、海外市場の要件も十分に満たしたスポーツカー。
4.量産車ではなく、贅を尽くしたハイクオリティカー。
5.GTレースに参戦しても十分に通用する高いポテンシャリティ。

 
トヨタ2000GTの具体的な開発スケジュールは以下の通りです。
070413_2000gt_01
 
作業の進め方はタッグマッチ方式が採用されました。
タッグマッチ方式とはどんなものかというと、各エンジニアがひとつの図面に順々に書き込んでいく方式です。
このタッグマッチ方式が実際にどのように行われたかについて、シャシーを担当した山崎氏が証言している資料があるので、以下に引用します。

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2010年6月 6日 (日)

トヨタ2000GTの真実 その1

070412_toyota2000gt
 
Webで日産2000GT(A550X)を調べていると必ず出くわすのが「トヨタ2000GT」の名前です。
どんな風に出てくわすかというと…
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■トヨタ2000GTのデザインは「トヨタ自動車デザイン部」によるものとされていますが、
ゲルツ氏が関わった日産2000GTから流用した部分も大きかったのかもしれません。
ttp://www.geocities.co.jp/MusicStar-Guitar/7004/z31-02.html
 
■(トヨタ)2000GTは、トヨタ・ヤマハの共同開発と言うより、元は日産のようです。
ソースは猫出版の本など複数あるので、事実に近いでしょう。
確か、(トヨタの)第七技術部の技術者も、日産の図面を元に設計したことを認めているはずです(非公認の発言でしょうけど)。
日産と提携を解消したヤマハはトヨタに接近。日産からの注文であった「A550X」の生産をトヨタに提案、トヨタは設計を買い、ヤマハがこれを生産することで、「トヨタ2000GT」となる。
ttp://blog.livedoor.jp/xl1200/archives/50723821.html
 
■2000GTのデザインがGoetzさんであるのは事実です。
当初2000GTは日産が全米で発売するスポーツカーのためにデザインされたのですが、製造にコストがかかり過ぎるために日産から却下されたために、再度氏によりデザインされたものがZとして後に発売されることになりました。
2000GT(当初は日産のZとしてデザインされた)はその後にヤマハを通じてトヨタに持ち込まれました。
正確に言えば野崎氏はGoetz氏のデザインを基本として商品をまとめた人。
松尾氏も同じです。
NHKの人気番組でトヨタ2000GTを特集したものがありましたが、あの中でデザインに合わせたカーブを出すための材料をひらめいたなどとありますが、あれもデタラメな内容です。
当時は米国のGMやフォードはすでにFRPを使用した車種を販売しており、Goetz氏のデザインにはFRPの使用を前提にしており、日本ではまだその実績がなかったために「どこに作らせるか」を悩んだだけの話です。
常識的に考えて当時の他の車種のデザインと比較すれば日本人がデザインしたかくらいは
容易に判断が付くと思います。
 
189 :名無しさん : 2007/02/22(木) 03:23:51
つーかトヨタ2000GTは、設計から生産から全てヤマハ。
最初、ヤマハは日産に打診したが、日産は取り付かず。
トヨタに話を持ち込んだら、話に乗った。
だからトヨタ社内に、2000GTのデザイン画像やら、設計図書などの重要書類が一切無い。
 
190 :名無しさん : 2007/02/22(木) 03:45:54
>>189
>最初、ヤマハは日産に打診したが、日産は取り付かず。
 
違う。最初は日産で日産2000GTとして開発していたが、その過程で
意見の食い違いが起きてご破算。ヤマハがその企画をトヨタに持ち込み
2000GTと相成った。
ttp://bbs001.garon.jp/test/read.php/car-movie/1156212388/
 

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2010年6月 5日 (土)

Toyota2000GT/Nissan2000GT(A550X)同祖論を喝破する

トヨタ2000GTと日産2000GT(A550X)の関連については過去のエントリーで何度も取り上げていますが、今回もひつこくこの件を追及しようと思います。

さて、俗説ではトヨタ2000GTも日産2000GTもヤマハが設計図、或いは企画を持ち込んで出来たクルマだということになっていますよね。
それ故に、両車のルーツは同じであり、「トヨタはスポーツカーを開発するスキルが無くて日産でボツになった企画をヤマハから買った」とか、「開発もヤマハに丸投げでトヨタ2000GTはトヨタのバッヂを付けただけのクルマ」などと、トヨタにとっては侮辱的ともいえる言説がネット上で広く語られています。

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2010年6月 2日 (水)

YouTubeで見つけたT360の動画あれこれ

YouTubeで見つけた、ちょっと気になるT360の動画を集めてみました。

まずは、ドイツにあるらしいT360の動画から。

このT360がどういった経緯でドイツに渡ったのか、気になりますね。
ところで、ドイツといえば確かT500をレストアされている方がおられたと思うのですが、もう完成したのでしょうかね。

次は、珍しいT360の車載動画。

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