CR- * についてつらつらと
【追記あり】
CR-Zがついに発売されましたね。
本格的な量産ハイブリッドスポーツは、おそらく世界初だと思うのですが(間違っていたらご指摘をお願いします…)、ホンダの意欲作がとうとう世に出ました。
先代の福井社長の置きおみやげとなるCR-Zですが、ずいぶん前からCR-X後継車と噂されて、発売に関してもこれまただいぶ前から福井社長が公言されていました。
果たしてCR-Zは、本当にCR-Xの後継車という位置づけなのでしょうか?
因みに、CR-Zは「Compact Renaissance Zero(コンパクトルネッサンスゼロ)」の略だそうで、従来のクーペ価値にとらわれず、新しいコンパクトカーを創造するという志のもと、原点(ゼロ)に立ち返ってチャレンジする、という意味が込められているのだそうです。
原点(ゼロ)に立ち返るということですから、CR-Xの後継車という位置づけではないように個人的には思うのですが、真相は門外漢の私なんぞに分かろうはずもありません。
(10/03/02追記)
レスポンスに事の真相が書かれた記事がありました。
真相を知りたい方は、当該記事をご覧下さい。
【ホンダ CR-Z 発表】CR-X の後継なのか?
(魚拓)
http://megalodon.jp/2010-0302-1449-36/response.jp/article/2010/03/01/137058.html
ところで、CR-Zにはゴルフバックが2つ載るスペースがあるそうで、それをしてスポーツカーとしての割りきりが悪いという意見があるようです。
私はこの意見に少々違和感を感じました。
何故かというと、私は以前RX-7(FC3S)を後期型→前期型と乗り継いだことがあるのですが、このRX-7にはCR-Zと同様に申し訳程度の小さな後席と、割と広い(けど底の浅い。でもゴルフバック2つ程度は載ったと思います。大人一人なら脚を折って寝転がれました。)ラゲッジスペースがありましたが、だからといってRX-7はスポーツカーとしての割りきりが悪い、などという意見を聞いたことがないからです。
RX-7の一般的な認識は、“本格的なピュアスポーツ”ですよね。
RX-7の比較的広いラゲッジスペースが、ネガティブに捉えられることはなかったと思います。
ならば、CR-Zだって別に、ゴルフバックが2つ載ることを態々論うことはないんじゃないか、と思うわけです。
CR-Zは燃費向上のために、空力的に有利なファストバッククーペの形態が採用されたはずです。
フロントエンジンのファストバッククーペなら、キャビン後部に余剰空間が生じるのは必定ですから、その余剰空間を実用に振るのは量産車なら至極当然のことでしょう。
というか、余剰空間をどう使ったらスポーツカーとしての割りきりがよくなるのか…。
個人的には、付加物が少ない方が重量を抑えられてスポーツカー的になるのでは、と思います。
付加物が少なければ余剰空間が大きくなって実用性が向上しますから、一石二鳥ですよね。
おそらくCR-Zは、このような意図を含んで創られたクルマではないかと推察しています。
何でもそうですが、原理主義というのは物の見方が近視眼的になって、ちょっと危なっかしいですね。
…などという話はどうでもよくて、とにかくCR-Zは(真相はともかく)CR-X後継車と言われていた訳ですが、CR-Xと言えば思い出すのがポールフレール氏です。
氏は、ホンダから貸与された歴代のCR-Xを長い期間愛用されていました。
特に最後の愛車となったCR-Xは、ナンバープレートの文字から「Ofax」と名付けられて、1990年から亡くなられるまでの長きに渡って、氏のアシとして活躍しました。
CR-Xをこよなく愛した氏がもしご存命だったら、CR-Zをどう評価したのか…ちょっと気になりますね。
それと余談ですが、氏は後期型FCのカタログにも登場されていました。
で、ポールフレールさんといったら、私のような一介の小市民には縁遠い雲の上の存在である訳ですが、この度故あって、なんと氏のご夫人のスザンヌ フレールさんから直接お手紙を頂く光栄に与かりました。
これは本当にエライことです。
ワタクシ、スザンヌさんから自筆の手紙を頂いてかなり恐縮してしまったのですが、お手紙にはなんとスザンヌさんがお気に入りの“ポールフレールさんの生写真”まで同封されていました。
その生写真は、ホンダのウェブサイトで見ることができます。
http://www.honda.co.jp/sportscar/spirit/nice/vol.3-1/index.html
ご覧のように、ホンダのウェブサイトに掲載されているものと同じ写真です。
写真は、裏側を見ると少し黄ばんでいるので、最近プリントされたものではないようです。
また、5・1959のスタンプが押されています。これはプリントした年月でしょうか?
表側には、小さな汚れが散見されます。
ということで、私はもしかしたら、スザンヌさんが持ち歩いておられた写真そのものを頂いてしまったのかもしれません。
もちろん確証はありませんが…。
何れにせよ、ポールフレールさんのご夫人から生写真を頂いたことはエライことです。
さて、何故私がスザンヌさんからお手紙を頂くことになったかですが、これはリツラーさんが私のために用意して下さった“サプライズ”でした。
因みに、リツラーさんはフランスホンダで広報のお仕事をされている方です。
詳しくは↓こちらをご覧下さい。
http://www.honda.co.jp/sportscar/spirit/nice/vol.1/index.html
上のリンク先のページに書かれているように、リツラーさんはポールフレールさんと縁の深い方なのです。
ポールフレールさんのご命日と私の“とある記念日”が一緒であることを、メールのやり取りをしている時にリツラーさんに伝えたら、そのことを覚えていて下さって、南仏に出張された折にポールフレールさんのお宅に寄って、スザンヌさんと一緒に私への“サプライズ”を用意して下さった、という訳です。
本当にもう、恐れ多い話です…はい。
スザンヌさんにお礼の手紙を書かないといけなのですが、何と書いたらよいのやら。
というか、せっかく頂いた自筆のお手紙なのに、達筆過ぎて私には読めないところが多々…困った。orz
それと、リツラーさんからも色々と頂き物をしてしまいました。
何を頂いたかは個人的なことなのでここには書きませんが、沢山頂いたものの中に、欧州仕様2010年型CR-Vの、プレス用と思われる資料(USBメモリー)がありました。
そのUSBメモリーの中には、CR-Vの広報用の画像がたくさん入っていたのですが、その画像をつらつらと見ていたら、なんとなんとザナンさんのお宅で撮影されたものがありました。
(クリックで拡大表示)
画像は全てリサイズしています。
上掲の画像が撮影された時に撮られたと思われる動画もあります。↓
http://www.stockupvideo.com/catalog/6202.html
流石にプロのカメラマンが撮った写真は綺麗ですね。そして、クルマもとても綺麗です。
ご覧のように、ザナンさんもしっかり登場されています。
ザナンさんがお住まいのアルザス地方で撮られた写真もたくさんありましたので、CR-Vの購入を検討されている方の参考になることを願って、以下に貼り付けておきます。
(クリックで拡大表示)
ということで、CR-*に関する話を取り留めもなく書いてみました。
ところで、津波が心配ですね。
海の近くにお住まいの方は、くれぐれもお気をつけ下さい。
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コメント
はじめまして!バラードスポーツCR-Xを新車から乗ってるものです。CR-X~CRZのことや、ポールフレールさんの話がおもしろかったです!またあそびに着てみます!
投稿: バラードスポルト | 2010年3月 1日 (月) 午前 01時51分
>バラードスポルトさん
初めまして、コメントありがとうございます。
もしかしたらご存知かもしれませんが、ポールフレールさんとCR-Xとの関係については↓こちらのページに詳しく書かれていますので、もし未読でしたらぜひお読みになってみてください。
http://www.honda.co.jp/sportscar/enjoy2/05/index1e.html
このブログでCR-Xを取り上げることはあまりないかもしれませんが、ポールフレールさんのことはまた取り上げる機会があるかもしれません。
よろしければ、時々覗いてやって下さいませ。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: mizma_g@管理人 | 2010年3月 1日 (月) 午後 07時59分
すらすらと読み進んでいると・・・何と、その様な貴重な物をゲットしていたのですね
今までの細やかな先様(リツラーさん)への配慮が、素晴らしい一枚の写真に・・・・
氏のCR-Xの記事が出る度に、ホンダファンとしては誇らしく思ったものです。
もっとも、相当入念にホンダによって度々の整備がなされたのでしょうけどね(皇室車両なみに)
私も一時、ハニーベージュのグラストップに乗っておりましたので、
今回のCR-Zは、ちょっとグッと来ております。
投稿: nash | 2010年3月 2日 (火) 午後 04時54分
>nashさん
コメントありがとうございます。
世の中、思いもよらないことが起こるもので…。思いがけず、貴重な写真を頂く光栄に与かってしまいました。^^;
私はただ、頂いたメールに一生懸命返事を書いていただけなのですが、翻訳で結構苦労していましたので、努力が報われたような感じですね。
ポールフレールさんのCR-Xは、ドイツにあるホンダの研究所がメインテナンスを担当していたらしく、ポールフレールさんから不具合を指摘されると研究所がすぐに改修していたようです。
CR-Z、グッときちゃっていますか。
私はホンダの人間ではないので、買って下さいとは申しませんが、もしフィーリングが合うようでしたら、人生のお供に是非選んであげて下さい!
因みに、私はビンボーなので新車の購入はとても無理です。(泣
投稿: mizma_g@管理人 | 2010年3月 2日 (火) 午後 11時58分