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2008年4月22日 (火)

YAMAHA PROTOTYPES

○ホンダS360やT360/S500の試作車について研究・考察している「三妻自工 Web site」はこちらです。
○Web site that researches and considers the concept model of HONDA S360 and T360/S500 is
here.

当ブログには、「初代シルビア(CSP311)」「A550X(日産2000GT)」「トヨタ2000GT(280A)」に関するカテゴリがあります。(ご存じない方は左のサイドバーをご覧下さい)
この三車の共通点といえば、ヤマハ発動機(以下、ヤマハと表記)が開発に関わっていたことです。
国産旧車界のヒエラルキーに於いて間違いなく頂点に君臨する、その名を聞けば誰もが知っているトヨタ2000GTの開発にヤマハが一枚噛んでいたことは、ちょっと旧車を齧ったことがある方ならご存知ですよね。
また、トヨタ・日産といったメジャーな四輪車メーカーのヒストリーをご存知の方も多いと思います。
でも、これがヤマハの四輪に関するヒストリーとなると、詳しいことは殆ど分からないという方が大部分ではないでしょうか。

それが故か、Web上では「A550Xやトヨタ2000GTはヤマハが設計図(あるいは企画)を日産/トヨタに持ち込んで作ったクルマ」なる言説が広まっていて、現在では半ば定説化しています。

この定説に対して、当ブログでは「TOYOTA 2000GTの真実 」や「Nissan 2000GT(A550X)の真実」で疑義を唱え、誤まりを指摘しているのですが、過疎ブログの悲しさですね…。
私の指摘は全くと言っていい程注目されておらず、検索しても当ブログの主張を引用して下さっている方は皆無。
一方、“定説”の方はWikipediaを媒介に拡がる一方です。orz
このような現状を鑑みると“多勢に無勢”などという言葉が頭を過ぎって、いっそのこと当該カテゴリーを削除してしまおうかとも思ったりするのですが…諦めが悪いんですかね。
よい資料を見つけると、つい反論したくなってしまいます。(苦笑

さて、前置きが長くなりましたが、要するに何を言いたいのかといいますと、ヤマハの四輪開発史を記した良著を手に入れたので、それを紹介したいのです。
その良著は何かといいますと二玄社の「SuperCG 43号」です。↓
080421_yamahaprototypes01 (クリックで拡大表示)

このSuperCG誌には、吉川 信氏が編集した「TOYOTA 2000GT」という写真集に掲載されているヤマハの四輪開発史に関する記述の要約版が収録されています。
(写真集「TOYOTA 2000GT」は、トヨタ2000GTのみならず、初代シルビアやNissan 2000GTについても詳述されている第一級の資料ですので、当該車種のことを調べておられる方には強く入手をお薦め致します。)

で、SuperCG誌に収録されている要約版ですが、内容的には当ブログの「日産2000GTの真実 その2」に書いてあることとかなり似通っているものの、拙ブログには書いていない事実も多数記述されていますし、また珍しい写真も掲載されていますので、こちらも是非お手にとって欲しい一冊です。
何処の馬の骨とも分からない人間が書いたブログなんぞ信用できないという向きにも、天下の二玄社が発行したSuperCG誌に掲載されている記事でしたら、すんなり受け入れられるのではないでしょうか。
また、SuperCG誌の記事を読めば、“定説”が如何に可笑しなものかもお分かり頂けると思います。
 
本当は記事の内容についてもっと詳しく書きたいのですが、以前ご紹介した「名車を生む力」同様、SuperCG誌もまだ絶賛発売中の本なので涙をのんで自重しておきます。
そのかわりと言ってはなんですが、当該記事の画像を内容が読めないギリギリの大きさにして貼っておきますので、参考にして頂ければと思います。
080421_yamahaprototypes02 (クリックで拡大表示)

ヤマハの歴史を知らずに、初代シルビア・A550X・トヨタ2000GTについて語ることなかれ。
これが、このエントリーで私が強調したいことでございます。

それにしても、“定説”を引用しているサイトは腐るほどありますが、まともに出典を明示しているサイトは皆無ですね。
僅かに「ネコパブリッシングの本」という記述が確認できますが、それでも具体的な書籍名までは書かれておりません。
一方、孤軍奮闘している私の方は、こうしてまたソースが増える訳で…。
“定説”を実証してくださる勇者は、いつになったら現れるのでしょうかね。 (´・ω・`)y-~~~


   

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コメント

文献や時系列の比較を伴う緻密なご検証に感服します。
2000GTのWikipedia記事の難しいところは、それが誰でも編集できること、そして現在のトヨタに対しては、強いアンチ派が存在していることです。トヨタ嫌いが、トヨタの栄光の歴史となる記述を抹消したければ、ヤマハ関連の記述を過大に表現するなど、いろいろ手を加えることが出来てしまうのですね。
Wikipediaは編集履歴をたどれるシステムですので流れを遡ってたどれるんですが、元々、Wikipediaの2000GT記事はトヨタ主導の開発という表現にさほど否定的ではありませんでした。
ところが、後からヤマハに関する記述(日産との開発計画の話、工場の話)がかなり強力な意図をもって大量追加され、トヨタの開発能力・製造能力を著しく疑わせるような内容に誘導させられていった、というのが実情です。一部にはブレーキを掛けようとする動きもありましたが、アンチ・トヨタ派の情熱?の方が強かったようです。
いのうえ氏やオールドタイマー誌などのおかげで、デザイナーの野崎氏の名前が載せられるようになったのが、せめてもの救いでしょうか。
近年ではゲルツ(本人にはかなり誇大宣伝好きな傾向があったようです)がトヨタ2000GTのオリジナルデザイナーである、という俗説は、海外でも否定され始めるようになっていますが(英語版Wikipediaも、以前のゲルツがデザインという記述を修正され、野崎氏の名が掲載されるようになっていました)。

トヨタの、古くから問題になっている下請け絞り、JITの一面における矛盾性などが多くのアンチ、批判者を生んでしまったことは否定できないものですが、2000GTという「名車」開発当時、「トヨタにも十分な開発能力はあった」ことを認める記述自体を排除しようとするのは、さすがに当時のエンジニアたちの名誉を貶める「坊主憎けりゃ」なやり過ぎであると思います。
ただ、アンチ・トヨタ派はCG誌の記述ですらも都合が悪ければ無視しますので、「勇者」をもってしても真実に近い修正は相当に難しいかと思われます。
私個人としては、ご憂慮に強く同意するものです。

投稿: NANASHI | 2008年10月18日 (土) 午後 09時35分

>NANASHIさん

コメントありがとうございます。
トヨタ2000GTのヒストリーが、所謂アンチと呼ばれる人達に歪められているのは、残念ながら事実のようですね。
Wikipediaの編集合戦については、あまりよく知らなかったのですが、なるほどそんな経緯があったのですか。
トヨタを貶すためにヤマハが利用されて実際以上に過大評価されているとしたら、ヤマハにとっても迷惑このうえない話ですね。
アンチの人達がトヨタに対してどのような感情をもっても、それは個人の自由ですから一向に構わないと思いますが、個人的な私怨を“歴史”に持ち込まれるのはやはり迷惑と言わざるを得ません。
ただ、このアンチの人達は事実をある程度知った上でデマを吐いているようですから、そういった意味では救いようがあるように思います。
少なくとも事実は知っている訳ですから。

個人的に一番問題だと思っているのは、特にアンチ・トヨタという訳ではなく単純にデマを妄信している人達で、こういう人達は何故か自分の知識に妙な自信を持っていることが多くて、直接誤りを指摘しても頑として考えを改めようとしません。
それはもう、頑ななまでに…。
ただ、この手の人達はアンチの人達と違って思考にバイアスが掛かっていませんから、合理的な証拠さえ示せば考えを改めてくれると考えています。
このブログは、そういうデマを妄信してしまっている人向けに書いているつもりです。
ただ、如何せんアクセス数の少ない過疎ブログなので、力及ばずといった感じではありますが。。。(汗
でも、それで諦めてしまっては、ますますデマが広まる一方ですからね。
例え影響力は小さくとも、今後とも根気よく情報を発信していくつもりです。

幸いなことに、NANASHIさんや先日トラックバックして下さった惰眠さんのような心強い援軍がいますし、主張の正当性を担保してくれる資料もたくさんあります。
それに、何よりもこちらは真実を主張している訳ですから、論で負けることはありません。
現在のさばっているデマ(嘘)も、何れ真実によって駆逐されると個人的には信じています。

投稿: mizma_g@管理人 | 2008年10月19日 (日) 午前 09時27分

はじめまして 当社は2000GTのレプリカを製作しているロードスターガレージ有限会社と申します。

このたび ご縁がございいまして 細谷四方洋 様が応援していただけることになり 細谷四方洋 様様所有の貴重な資料をたくさんご提供いただきましたが 真実とは違う内容で2000GTの歴史が報道され 細谷四方洋 様 自信がかなり不満に思っていらっしゃることを知りました また 貴重な資料もほとんど焼却処分された事実も知りました

つきましては あなた様が記載されている内容は真実であることは細谷四方洋 様もお話いただいており このたび 20000GTの真実を後世に残したいと重い 来年度 予算はございませんが 当社が出来る限りの努力をさせていただき 営利目的ではなく 細谷四方洋 様の肉声による「2000GTの真実」的 DVDを製作させていただくことにいたしました 私どもは 2000GTを憧れとしてクルマが好きで来た者ですが 是非 DVD製作にあたり 真実の継承を目的にお手伝いいただけると幸いと思っておりますので 是非 ご連絡先を教えていただきたくご連絡させていただきました 当方の連絡先は m.kobayasshi@roadstergarage.jp となっております。

ご無礼は承知ですが お願いいたします。

よろしくお願いいたします。 

投稿: ロードスターガレージ有限会社 | 2011年12月23日 (金) 午後 10時35分

>ロードスターガレージ有限会社様

先程メールを送らせて頂きました。
こちらこそ、よろしくお願い致します。

投稿: mizma_g@管理人 | 2011年12月24日 (土) 午前 09時36分

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