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2008年2月23日 (土)

T360/T500のボンネットHマークが白く塗られるようになった時期について

ホンダT360/T500(以下、AKと表記)のトレードマークといったら、ボンネットの“H”の浮き文字を真っ先に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
また、Hの浮き文字といえば、白く塗られているものと広く認識されているんではないかと思いますが、実はボンネットのHマークは、量産初期には白ではなくてボディと同色になっていました。↓
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では、AKのボンネットのHマークはいつ頃から白く塗られるようになったのでしょうか?
それは、埼玉製作所の社内報「やまと弘報 231号」を見ると判ります。
「やまと弘報 231号」に拠ると、Hマークが白く塗られるようになったのは1964年12月10日からだそうです。
ということは、1964年12月9日までに生産されたAKは、全てHマークがボディと同色だった訳ですね。
 
それでこのHマークに塗られた白ペイントですが、名前が付いていまして、車体色がメイブルーの場合は「メイブルーライト(やまと弘報ではネーブルーライトと表記)」、モスグリーンの場合「モスグリーンライト」と呼んだそうです。
当時のカタログを見ると、メイブルーライトもモスグリーンライトもほとんど同じ色に見えますが、車体色に合わせて呼称を使い分けるのがホンダの拘りだったようです。
もちろん、メイブルーライトとモスグリーンライトでは調色が違った可能性もありますが…。
 
現存しているAKを見ると、殆どの車輌はHマークを白く塗っていますが、以上のように'64年末までに生産された初期のAKに限っては、Hマークは白く塗らないのが正解です。
ただ、だからといって該当する初期型AKをお持ちのオーナーさんがHマークをボディと同色に塗り替えるかというと、なかなかそうはいかないでしょうね。
何せ、あの白のHマークは、ホンダ車としてのアイデンティティそのものですから。
白のHマークの無いAKなんて、クリープを入れないコーヒーのようなもので、物足りないことこの上ない!と思われる方がきっと多いでしょう。
でも、そういう気持ちも分りますが、正確な考証に基づいた塗粧を施すことも、正しいAKの姿を後世に知らしめるためには必要なのではないでしょうか。
一般のオーナーさんにそんなことを言ってもなかなか受け入れてもらえないかもしれませんが、歴史を大事にしたい私としては、高い志を持った勇者が現れることを期待せずにはおれません。
 
  
最後に。
三妻自工 Web siteの「試作車一覧」のページを更新しました。
拙サイトの読者様から送って頂いたXAK250の非常に珍しい画像をアップしましたので、よろしかったらご覧になってみて下さい。

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