Nissan A680X
このレーシングプロトのプロジェクトリーダーを務めたのは、当時 新卒研修を終えたばかり(入社2年目)だった新人エンジニアの野口隆彌。
およそのレイアウトやシャシー構造は、真木伸らのシャシー開発グループと共同でまとめられ、スタイリングは初代シルビア(CSP311)や Nissan 2000GT(開発コード A550X)を手掛けた木村一男にアドバイスを受けながら野口が図面を引き、海流水槽を使った実験で少しずつ形を追い込んでいって決定された。
およそのレイアウトやシャシー構造は、真木伸らのシャシー開発グループと共同でまとめられ、スタイリングは初代シルビア(CSP311)や Nissan 2000GT(開発コード A550X)を手掛けた木村一男にアドバイスを受けながら野口が図面を引き、海流水槽を使った実験で少しずつ形を追い込んでいって決定された。
完成したA680Xは富士スピードウェイに持ち込まれてテストされ、北野 元のドライブで2分8秒(6kmのフルコース)の記録を叩き出した。
参考までに、ライバルと目されたトヨタ2000GTのタイムは2分10秒、プリンスR380のタイムは2分5秒だったそうだ。
しかし折り悪く、第3回日本GPの直前に日産とプリンスの合併話がまとまってしまい、「合併する2社のプロトタイプ(A680XとR380)が同じレースで競うのは大人気ない」との理由で、A680Xのグランプリ出走は見送られてしまう。
北野 元は、最後まで「このマシン(A680X)で走らせてくれ…」と食いついたそうだが、彼の願いが叶えられることはついぞなかった。
閑話休題。
中村良夫を筆頭とする四輪開発部隊が、軽スポーツの試作車XA-190の開発を中止して軽トラックの開発に全力を傾けていた時期に、本田宗一郎が突然 軽スポーツ(スポーツ360)の開発を開発部隊に命じた理由が分かりました。
また、スポーツ360の直接のご先祖様も併せて判明。
いずれ「三妻自工 Web site」の方でご紹介しますので、どうぞお楽しみに。^^
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