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2007年2月27日 (火)

日産 A680X (その2)

昨日アップした日産の幻の試作車「A680X(仮称)」のカラー画像ですが、あれは私がモノクロ画像にテキトーに着色したものでして、ボディカラーなど全く事実に基づいておりません。
A680Xがどんな色だったかは、実は私も知りません。
ですので、くれぐれもあれがA680Xの真実の姿とは思わないで下さい。<(_ _)>

また、Web上でフェアレディZのエクステリアデザインのルーツをA680Xもしくは「日産2000GT(A550X)」とするような風説がまことしやかに流されていますが、これは恐らく間違いだと思います。
何故なら、当時 日産の社内でA680Xの存在を知っていたのは、開発に直接関わった関係者のみで(当時はレースの結果が販売成績に大きく影響し、また産業スパイの問題などもあったため、情報がライバル会社に漏れないようA680Xのプロジェクトは極秘裏に進められていました。また、活躍の場を失ったA680Xは一枚の写真も公表されることなく廃棄処分されています。)、部外者だった松尾良彦氏(Zのエクステリアデザインを担当した人物)がA680Xの存在を知っていた可能性は極めて低いからです。
また、松尾氏自身が『過去の経緯を切り捨てて、全く新しいスポーツカーを作ろうということでZの開発を始めた』と語っており、過去の作品を参考にしてZをデザインしたとは考えにくいことも理由の一つです。
少々蛇足になりますが、Zのデザイン案にはどんなものがあったかと言うと、採用されたもの以外にロードスタータイプやタルガトップタイプ、ヘッドライトがリトラクタブルのものなど実に様々でした。
また、デザインが決まるまでには紆余曲折があり、途中で搭載エンジンがSR用のU型4気筒からL型6気筒に変更されたため、クレイモデルを少し大きく作り直すようなこともあったそうです。
ですから、最終的にA680Xに似たものが選ばれたのは、単なる偶然と言えるかもしれません。
少なくとも、「A680Xの外形を手直しして出来たのがZ」ではないことは確実です。

前述のように、A680Xよりも前に開発されたA550X(日産2000GT)についてもよく同じようなことが言われますが、これも上記の理由からZのルーツとは考えにくいと思います。

そんな訳で、個人的にはA680X(及びA550X)とZのデザインに、直接的な相関関係はないと考えています。
というか、ぶっちゃけて言うと、当時のスポーツカーのデザイントレンドが「ロングノーズ・ショートデッキ・ファストバック・コーダトロンカ」だった訳で、このトレンドを取り入れると大体似たようなカタチになった訳ですよ。
それを、ただ形が似ているから、あるいは車体寸法が近いから影響があったはず、などと考えるのはあまりにも安直すぎると私は思うのですが如何でしょう?
自動車のデザインて、そんなに単純なものではないと思うんですけどね…。
 
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貼り付けた画像は、上から…
・松尾氏が描いたS30のデザインスケッチ
・A550X (Nissan 2000GT/日産2000GT)
・トヨタ2000GTのプロトタイプ
・フェラーリ250GTOのレプリカ(ベース車輛はS30 w)
…です。
何れも同じ韻を踏んでデザインされていますが、どのクルマも個性があって格好いいですね。

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