2012年1月24日 (火)

【用語解説】造形課に於ける“プロトタイプ”とは

2012/01/26】 補足説明を追記しました。
*****************************************************************************



初代フェアレディZ(以下S30Zと表記)のデザイン開発の過程で作られた原寸のモックアップには、クレイモデルプロトタイプの二種類がありました。
クレイモデルはその名の通り、工業デザイン用のインダストリアルクレイを木型に盛り付け、それを削りだして造形したモデルであることは、皆さんよくご存知だと思います。
下掲の画像は、クレイモデルの一例です。
120120_caclay__c
(クリックで拡大表示)
クレイモデルはソリッドモデルなので、エクステリアのみが造形されています。

では、プロトタイプとはどんなものだったのでしょうか?

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月16日 (月)

【S30Z】CA案の役員承認に至る担当デザイナーの心境

2012/01/21】 管理人の補足を修正しました。
2012/01/20】 追記&画像を追加しました。
*****************************************************************************


過去のエントリー『【S30Z】最終案デザイナー田村久米雄氏に拠るデザイン解説【Datsun 240Z】』の補遺として、CA案に関する解説文を田村久米雄氏に寄稿して頂きました。
その解説文を以下に掲載しますので、過去のエントリーと併せてご一読頂ければと思います!

----------------------------------------------------------------------------


  私が吉田さんから CA案を引き継ぐことになった時は、興奮しました。なぜなら、それまでの造形課ではフルサイズのモデリングを担当出来るのは芸大、千葉大、京都繊維工科大出など、エリート大学のキャリアに限られており、高卒・途中入社の私にそのチャンスが巡って来るとは予想外の出来事だったからです。
 吉田さんの下でモデリングのサポートをしている間は、吉田さんの表現したいかたちを忠実に再現することに意を注いでいましたが、「さあ、これからお前がやれ!」と言われると、責任感がまるで違ってきます。全てを自分が主体的に指示しなければ前進できない状況なのです。
 既にこの時期、CA案は造形課内の総括展示でも最有力案でしたから、責任も重大でした。それまでも吉田さんの下でモデリングをしている間に、ふくよかなボディをもっとシャープに出来るのではないかと思っていましたが、いざ、自分がやることになると何処から手を付けたものか随分悩みました。そこで、当初から気になっていたボディサイドをシャープにするために、ボディサイドのショルダー部にキャラクターラインを加え、サイドシルにインバースラインを加えたのです。これも2回程のリファインを加えましたが、少々重たいイメージのあったボディサイドを一挙に軽快に変貌させることが出来ました。

» 続きを読む

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2012年1月14日 (土)

造形課の組織図

初代フェアレディZ(以下、S30Zと表記)が開発された当時の造形課がどのような組織だったかを、図にまとめてみました。
ご参照下さい。
120114_soshikizu (クリックで拡大表示)

私は、もっとこじんまりとした組織をイメージしていたのですが、実際には然に非ずで、ご覧のように管理、エクステリアデザインスタジオ、インテリアデザインスタジオ、カラーリングスタジオ、モデルショップの5つの部門を統括した大きな組織だったようです。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月 9日 (月)

解説文を追記しました

【S30Z】初代Zをカタチ創った男達【Datsun 240Z】に解説文を追記しました。

本邦初公開となるような開発秘話やエピソードを掲載しましたので、是非ご一読下さい!

2012/01/10追記)
「ヤングナイツ」の写真を上記エントリーに追加しました。
初代Zをカタチ創った男達の、若かりし頃の姿を是非ご覧下さい。



*****************************************************************************
120109_mike (クリックで拡大表示)
IXY Digital L2
日本の平和と安寧をお天道様に祈る、我が家の愛猫ミケちゃんです。



 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年1月 1日 (日)

笑門来福

120101_pic (Click image for full size)
IXY Digital L2

新年、明けましておめでとうございます。

昨年は、相次ぐ天災に原発事故、景気の低迷に左翼政権による稚拙な政治、等々の所為で、日本にとっては苦難の一年となりましたが、こんな苦しい時ほど奥歯をグッとかみ締めて笑顔でいたいものです。
笑顔でいたら、きっと福の神が何かいいことを持ってやって来てくれると思います。

でも、我慢してばかりだと心が疲れてしまいますから、時には思いっきり泣くことも必要ですね。
涙は心の垢を洗い流してくれます。

泣いたり笑ったり、そんなことを繰り返しながら今年の最後に振り返って、いい一年だったと思えるそういう年にしたいものです。

今年も相変わらず、ポツリポツリの更新となると思いますが、当ブログをよろしくお願い致します。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2011年12月26日 (月)

イギリスのT360は凄い個体だった!

12月18日のエントリーで、イギリスに現存しているT360の情報をお知らせしましたが、今回もまた同車に関する情報です。
情報提供者は今回も、ドイツのT360オーナーGuidoさん。

さて、Guidoさんが今回知らせてくれたのは、以下のリンクでした。

» 続きを読む

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2011年12月18日 (日)

【S30Z】初代Zをカタチ創った男達【Datsun 240Z】

2012/01/14造形課の組織図へのリンクを追記しました。
2012/01/10】 ヤングナイツの写真を追加しました。
2012/01/09】 解説文を追記しました。
2011/12/25】 エクステリア及びインテリアデザイナーのメンバー一覧を更新しました
2011/12/20】 本文の一部を訂正しました。
*****************************************************************************


未だに世界中のカーキチを魅了して已まない、初代フェアレディZのエクステリア/インテリアデザイン開発に関わった方達をご紹介します。
といっても、現時点ではお顔とお名前、当時の所属部署、役職をご紹介するのみなのですが…。^^;
まずは暫定公開ということで、ご理解下さい。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

イギリスのT360に関する情報

気が付けば、今日は12月18日。
ブログのカレンダーを見たら、今月はまだ一度もブログを更新していません。orz
これは非常に不味い…。
ということで、ドイツのT360オーナー Guidoさんから最近寄せられた情報をご紹介しようと思います。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月26日 (土)

【S30Z】年表と写真で見るデザイン開発の経緯【Datsun240Z】

2011/12/11】動画を修正版に差し替えました。
2011/12/08】動画を修正版に差し替えました。
2011/12/01】動画を修正版に差し替えました。
2011/11/28】動画を修正版に差し替え、本文に画像を追加しました。
***************************************************************************


CARグラフィック誌 '70年2月号に掲載されている、初代フェアレディZ(以下、S30Zと表記)のデザイン開発に関する記事(当時、第1造形課長だった四本氏が監修)から、開発年表とスケッチやクレイモデルなどの写真を拝借してまとめてみました。
S30Zのデザイン案の変遷を、ご覧になってみて下さい。

<English version>
111126__4

                               (Click image for full size)

<日本語版>
111126__5

                            
(クリックで拡大表示)

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月20日 (日)

日産在籍時の田村久米雄氏のカラー映像

2011年11月1日のエントリー冒頭で田村さんが触れられている、S30Z発売後に撮影されたカラー映像について、田村さんから以前とあるテレビ番組で放映されたことがある旨教えて頂きました。
その番組なら観た覚えがあるし確か録画もしていたはず…と思い、本日 三妻自工のビデオライブラリーを探索したところ、ラッキーなことに当該映像を発見!
 
ただ残念なことに、私が持っているビデオキャプチャは現在使用しているXP機には対応しておらず、またビデオキャプチャが対応している98SE機は少し前に退役させてしまったため、映像をPCに取り込むことが出来ません。
そこでやむなく、ブラウン管に映し出された映像を、デジタルカメラで直接撮影してPCに取り込みました。
“ブラウン管の映像をデジカメで撮影”という状況ゆえでしょうか、映像には縞模様が入ってしまい少々観難い状態になっていますが、取敢えず暫定版としてYouTubeにアップしてみました。
興味のある向きは、是非ご覧になってみて下さい。
今となっては、大変貴重な映像だと思います。(但し、再生時間は短いです…)



上の動画で引用した当時の映像のロングバージョンをYouTubeで見つけたので、以下に貼っておきます。

この動画をご覧になった田村久米雄氏から、コメントを寄せて頂きましたので、以下にご紹介します。
『(この動画は)始めてみました。レイアウト作業をしている手前の後頭部は千葉 陶(いつき)さん、テールを削っている手は桑原二三雄(ふみお)君、ランプ周りを削っているのは私と、こんなことまでわかります。 』
因みに、冒頭の黒縁のメガネをかけた方は、吉田章夫(ふみお)氏です。


続きはないです)       

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月15日 (火)

A550Xでドリドリできるかな?

FRP工作のために購入したポリ樹脂が、ひと夏を越えて若干粘度が上がってきてしまった…。
このままでは、使い切らずに硬化してしまう。。。
という状況になってしまったので、在庫のポリ樹脂を使うため、何かを作ることにしました。

さて何を作るか…。
これが問題なのですが、最初に思い浮かんだのが、個人的にとても気になっているクルマ「ガスデン ミニバン」でした。
ファニールックなこのクルマは、発売直前まで漕ぎ着けながら結局発売には至らず、お蔵入りとなった軽自動車のワンボックスカーです。

» 続きを読む

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 1日 (火)

日産退職後の体験と最近の出来事

2011/12/02本文の一部を修正及び削除&画像を1枚差し替え
2011/11/09本文中のクラブ名や個人名を伏せました
         本ブログとは全く無関係の方にご迷惑をお掛けしてしまったこと、深く深くお詫びいたします。。。
*****************************************************************************


前回のエントリーの続きです。



・日産退職後の体験と最近の出来事

  '69年の秋、東京モーターショウでフェアレディZが発売されるとたちまち大きな話題となり、取材陣が設計センターにビデオカメラを携えてやって来ました。私も狩り出されてスケールモデルを削っている風な動画を撮影されました。当時の写真でカラーで撮影されたビデオ、スチール写真(スケッチなども含め)は全て取材のためのやらせのシチュエーションで撮られたもので、開発時の写真ではありません。
111126_cg70 (クリックで拡大表示)
(2011/11/19追記)
田村さんが言及されている当時の映像をキャプチャしたものが、遠藤さんのHPにアップされていますので、興味のある向きは是非ご覧になってみて下さい。
(2011/11/20追記)
当方のビデオライブラリーにおいて、当時のカラー映像を発見しました。こちらのエントリーにその映像をアップしましたので、よろしかったらご覧になってみて下さい。
 

» 続きを読む

| | コメント (4) | トラックバック (0)

«1964年 ニュルブルクリンク500km耐久レースのカラー映像